第17捕虜収容所


日時 2008年5月25日13;00〜
場所 グローブ座3階席

「第32進海丸」「殺人者」とこの所年に一回グローブ座で主演公演を行っている三宅健。
今回はビリーワイルダーの映画で有名な「第17捕虜収容所」の舞台化。
映画のほうは未見だが、もともと舞台劇の映画化だったそうで、一応見比べるために一応
DVDは買いました。

お話のほうは第2次世界対戦中、とらえられたアメリカの捕虜収容所が舞台。
ある棟に10名の捕虜がいて、ある晩その棟から2名脱走する。
しかしその2名は直後にドイツ軍に殺される。
どう見ても情報が漏れていたとしか思えない。
メンバーの中で一人みんなと溶け込まず何故かタバコやチョコレートをたくさん持っている
セフトン(三宅健)が疑われる。
そんな時、二人の新しい捕虜が入ってくる。その捕虜はここに来る途中に軍用列車を爆破
してきたのだ。仲間にはついしゃべってしまった列車爆破だが、そのことがドイツ軍に
ばれるとまずい。しかしやはりドイツ軍の知るところとなる。
セフトンはついにスパイ探しを決意する。

こういった感じ。
お話のほうはさすがにビリー・ワイルダーも映画化した戯曲だけあって面白い。
しかし三宅健ではちょっとミスキャストではなかったか?
みんなからのスパイの汚名を着せられながら立ち向かっていくしたたかさ、
と言ったものが、イマイチ足りない。

こういう役はむしろ森田剛のほうが似合う気がする。
森田剛=セフトン、三宅健=プライス(スパイ)であれば最高だったろう。
実際に演じたのはプライスを演じたのは袴田吉彦だが、彼はよかったように思う。
一度三宅健にも悪役に見えない悪役をやらしてみたい気がするので、三宅健と袴田吉彦
の役をチェンジしてみてもよかった気がするが、それではジャニーズのグローブ座公演としては
まずかろうな。

あと周りの役者もどうもはしゃぎすぎ。
基本的に戦争ものなので、もうちょっとシリアスにやってくれてもよかった気がする。
またセリフも聞き取りづらいときがあり、(こちらが3階席のせいかも知れないが)その辺も
不満を増幅させた。

お話のほうは楽しめたが、どうもミスキャスト感が抜けきらず、楽しみきれなかった。

それにしてもパンフレットの解説、物語の背景を知ろう、という感じで解説が書いてあるが
「第2次世界大戦とは?」って事まで書いてある。
そこまで書かなきゃいかんのか?