Gメン75スペシャルU
 東京ー北海道トリック殺人事件

日時 2001年4月16日21:00〜 TBS系

(公式HPへ)

かつての高視聴率刑事ドラマ、Gメン75の復活スペシャル第二弾。
岡本健一、赤坂晃、丹波哲郎、豪華三大スター共演だ。

昔の「Gメン75」さながら「小国の要人の暗殺計画を日本で阻止するGメンの活躍」に
岡本健一がゲスト出演と聞けば、なぜか無意識に「岡本が暗殺者(スナイパー)
かなんかで出るんだろうな」と期待してしまった。

で外国の要人(竜雷太)が泊まったホテルで岡本がボーイで登場すれば、
「そーか、そーか、まずはボーイに変装してご登場か」と思いきや、
9時半ごろホテルから落ちて死んでしまう。

「何それ?とりあえず死んだ偽装をするってこと?」としばらくは
展開が信じられず、しばし呆然としていた。
しかし、やっと本当に死んだらしいとわかるとあと残った一時間半ばかりを
見るのはつらく、よほどテレビを切ろうかと思った。

マア一応その後も回想シーンとして数回登場してくれるが、それは高校生時代とかで
(学ラン姿で登場!)それなりに楽しめたが、全体としては
たいした活躍もなく私としては期待はずれ。
ああ、ライフルを持った非情なスナイパーを見たかったなあ。

番組全体の感想だがテンポは悪いし、強引なタイアップで後半一時間
彼らが泊まったまだ開業前の無人ホテルでのシーンが延々と続くのだ。
タイアップもわかるけど、もう少し街でのアクションシーンとか
欲しかったなあ。
(後半は洞爺湖のホテルをでた一行が紋別にたどり着くまでの
ヘリ対Gメンのカーチェイスとかさ)
それと岡本の死の真相を10時過ぎに明かしてしまうのはどうか?
ラストまで(それこそ10時40分ぐらいまで)引っ張ったほうが
よかったと思う。
(あの真相ではどこが「トリック殺人事件なんだよ」って言いたい)
また母親に会うことを嘆願する岡本など「『砂の器』の逆パターンか?」と突っ込みたくなった。
いくら丹波哲郎だからってそれはないやな。

また京本正樹などが刑事役で登場するが、活躍するのは赤坂晃と室長の
小林稔侍のみといってよく、あとの刑事たちは個性(特徴)も対してなく
ただうろうろするだけ。
せっかく2時間あるんだしこのあたりの各刑事の活躍も描いて欲しかった。
少なくとも昔のGメンは刑事に個性があった。
丹波哲郎が割と活躍するが、髪を黒々と染めてもやはり顔の張りはなく、
「老けたなあ」の一言だ。アップにするとちょっとつらいのだよ。

またGメンスペシャルは今回が2回目だが(前回は少し見た)あのルパン三世
風の顔の変装をべリべりとるのはやめて欲しい。
あんなのオリジナルではなかったよ。
それと小林稔侍が室長ではちょっと貫禄なさすぎ。
彼にはたたき上げの老練刑事のほうが似合うと思う。
(ほら昔なら高品格がやってたような老刑事ですよ)

この調子だとこれからも多分半年に一度ぐらいこの復活シリーズは続くみたいだが、
昔シリーズのことをよく知らないスタッフが作ったんだろうなと
思っていたら、脚本監督は昔のシリーズと同じ佐藤純弥でした。

次回も赤坂君の出演に期待する。
光GENJIで好きだったのは赤坂君とアツヒロだったんで。