カバチタレ!


日時 2001年1月11日〜3月22日 毎週木曜日22:00〜  フジ系

原作は青木雄二(「ナニワ金融道」)のアシスタントだった人たち
による「ナニワ金融道」の姉妹篇(行政書士篇)ととも言うべき青年コミック。
(モーニング誌連載中) 

原作は新人が行政書士の補助者として一人前になっていく成長物語なのだが、
テレビでは30近い女性同士の恋と友情、また社会的弱者の女性が社会に
立ち向かっていく物語に再構成されていた。
常盤貴子と深津絵里のテンポのよい会話はそれなりに楽しめたが、原作の味からは
程遠い作品になり、原作のファンには裏切られた作品である事は否めない。

原作は毎週読んでいるので、テレビ化されると聞いた時かなり期待していた。
しかし常盤貴子、深津絵里主演と聞いていやな予感がした。
確かにフジは一年に一度中居正広で「ナニワ金融道」をテレビ化しているので
内容が似通ってる形でのテレビ化は避けたかったのだろう。
それとやはり平成不況の現在では、消費社会主役は未婚の女性であると
思われるため(平たく言えば一番金を使いやすいのは未婚のOL)、番組のターゲットは
やはりその層を主体としてしまうだろう。
テレビドラマを所詮は「CMを見てもらうためのおまけ」と考えるなら、今回このような
形でドラマ化されるのも仕方あるまい。

よほど途中で見るのはやめようかと思ったが、それでも一応見たのはJrの
山下智久が出演していたから。
でも彼の出演シーンは本筋とはまったく関係なく、常に顔見世程度の
出演だった。

滝沢秀明が97年の「ニュースの女」で女性ニュースキャスターを
主人公にしたキャリアウーマンのドラマに出演し、それまで10代の女の子
の間でしか存在が知られていなかった彼が全国的に名が知られるようになった。
今回の山下智久の出演はそのパターンを狙ったと推測されるが、
やっぱり滝沢と山下ではその演技力というか存在感が違っていた。
(タッキーは表情が豊かだしやっぱりすごいよ、あの子は)


但し見所がまったく無かったわけではない。
第二話にいいシーンがあった。
いろんなHPでも話題になったが例のバックヌードシーンだ。
山下がフロから上がる後姿がバッチリお尻まで写るという、とてもおいしい
シーンだった。
テレビを見ていた日本中のファンがどよめいたに違いない。

それからも見つづけたが、一度上半身の裸が出た以外は
もうお風呂のシーンは無かった。残念。