2025年12月

   
金髪 きょうのできごと 帰り道〜キスの記憶〜
翔んだタックル大旋風 同棲時代(由美かおるトークイベント) 初恋芸人
チャップリン ブラックホールに願いを! エディントンへようこそ ペリリュー -楽園のゲルニカ-
ロマンテック・キラー LATITUDE ZERO(16mm版) 大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン(4Kリマスター版) 大怪獣ガメラ(4Kリマスター版)

金髪


日時 2025年12月31日13:40〜
場所 岐阜柳ケ瀬CINEX・スクリーン4
監督 坂下雄一郎


市川(岩田剛典)は中学校の数学教師。もう30歳で年上の先生からは「まだ若いから」と言われるが、生徒たちからは「おじさん」と思われてるだろうということを気にしている。
ある日、自分のクラスの生徒が金髪で登校した。その数は増えていきクラスの全員になった。言い出したのは板緑(白鳥玉季)だ。板緑は別のクラスの子が地毛が茶色のため黒に染めさせられた。それが原因でその子は不登校になった。その校則がおかしいとして抗議が始まったのだった。
校長たちは説得して金髪の子は減っていったが、学校に文科大臣の後援会長を祖父に持つ生徒がいて、それで大臣に相談し「校則を変えよう」と県教育委員会から通達があり校則は変更の方針となった。生徒の聞き取りなども終わり、やっと校則変更になりかけた時、総理大臣がテレビのワイドショーで「校則変更の必要なし」となって全てひっくり返る。
生徒たちもまた金髪が増える。クラスのリーダーに「なんとかみんなをまとめてくれよ」と市川は頼み、別れ際にポーンと背中をたたく。それが体罰のように受け取られてまたまた教育委員会へ。それは週刊誌ネタにもなる。
市川は謹慎。自宅でぼーっとしてると板緑から市川に電話が入る。


思わぬことから大炎上していく話。
30歳でおじさんとか自覚してる段階でもう世代が違う感じもするが、中学生とまだ話せる段階で若い。
俺らはもう怖くて話せないよ。

途中途中で市川は学生時代の友人と居酒屋で愚痴を言い合うシーンが繰り返される。
「俺もうおじさんだから、とか言っちゃだめだよ。周りの人からそんなことないですよ、と言われたがってるオーラ全開だもん」とか笑った。
この友人役が樋口版「新幹線大爆破」で嫌味な若手官僚を演じていた田村健太郎。最初見た時「どこかで見た顔だなあ」ともやもやした。

事態を挽回しようとして今度は市川が板緑を暴力で黒髪にする動画がネットで広まる。実はそれは板禄と市川が相談して作った動画なのだが、炎上したところで逆に「生徒を思うあまりにやってはいけないことでした」と謝罪する、で大復活を計画したのだが、大物芸能人カップルたんじょうでかき消される。
あとはイオンモールのようなところで市川がお茶を飲んでいると隣の席の人から「どこかで見た顔ですね」と言われ「今話題の中学生が金髪にした事件の当事者です」と答えるけど「なんですか、それ?」と言われてしまう。
保守系のおっさんが校門でがなり立てるとかありそう。

物語は二転三転。結局大山鳴動ねずみ一匹なわけだが でも結局何が描きたいのだかよくわからない。
ネット社会の炎上とそれは一部の話、とかが描きたいのかと思うと繰り返し「これは金髪の話ではなく私個人の話です」と市川のナレーションが入る。






きょうのできごと


日時 2025年12月30日
場所 刈谷日劇スクリーン1
監督 行定勲
製作 2004年


21年ぶりに鑑賞。テアトル新宿で見たかと思っていたら今はなくなったシネアミューズである。

この間の映画、と思ったけど時代を感じる。
携帯がスマホじゃない。ビールを飲んだ夜に中澤(妻夫木聡)は車で大阪に帰ろうとしている。
山本太郎、津田寛治が出演していて驚いた。

でも前回見た時より面白く感じた。前に観た時は「話が小さい。こういう自分の身の回りの小さな話ではなく、大きなテーマを扱ってほしい」と思ったのだが、それは今回は気にならなかった。
こちらもそういう映画に慣れてきたのだろう。

また会話のグダグダ感が木村聡志作品に似ている。もちろん木村作品の方があとなので、この言い方は変なのだが。
木村作品も最初は「ただ話してるだけ」と思ったがあのグダグダ感が癖になる。
何より時系列をずらし方が見事。構成がしっかりしているのだよ。
これは今回勉強になったなあ。

再見してよかった。妻夫木のDVDは集めていたので中古で買った記憶がある。
また見てみよう。





帰り道〜キスの記憶〜


日時 2025年12月27日13:25〜
場所 光音座1
監督 吉行由美
製作 OP PICTURES


悠(保志健斗)は配信で弾き語りをしている。手伝ってくれてるのは同居人の幹雄(赤羽一真)。悠は幹雄の家に住んでいるのだが、きっかけは悠のギターがうるさいと住んでたアパートでもめた時に大家の幹雄が「ルームシェアしよう」と言ってくれたこと。幹雄は男性の恋人がいたが、妻の元へ帰ってしまったという。「運命の人を探してるんだ」という幹雄に共感する悠。いつしか体を重ねる関係になっていたが、かといってお互いつきあってるという意識はない。
悠は幼なじみで今はスター歌手となったジン(大空太陽)を想っていた。
ジンが東京に引っ越す前の晩、海で夜通し語り合い、別れ際にジンは悠にキスをした。なにも言わずに去っていったジン。あのキスはなんだったのか。
そんな時、ジンが歌手活動休止のニュースが流れてきた。海岸でぼんやりしているとジンがやってきた。実家のあるこの町に帰ってきたという。幹雄はその話を聞いてジンを家に招いて食事会を開く。
ジンは魚を持ってきてさばいてくれた。その料理を食べて「うちの専属の料理人になってほしい」という幹雄。承知するジン。
幹雄が仕事で大阪に行ってる間に二人になり、一緒に音楽配信をしたりして楽しい時間を過ごす。ジンの元へ電話がかかってきた。実家のバーに知り合いがきてるという。
それは音楽事務所の社長(樹かず)だった。社長はジンを育てると同時に体も支配していた。それがイヤになって逃げてきたのだ。
それはスキャンダルとしてすでに報道されてしまった。幹雄は社長の写真をみて、彼のことをかつてつきあっていていろいろあった男だという。
「やり直そう」という社長の言葉を承知するジン。だが社長の本音はジンを海外で性奴隷として働かせることだった。
出発の日、海岸で悠が配信するのを見かける。たまらず車を降りるジン。そしてカメラの前でキスするのだった。それをみる社長だったが、追いかけてきた刑事に逮捕される。
幹雄の家で楽しく暮らす悠とジン。幹雄が社長をつれてきた。一緒にこの家に住むという。
ジンと悠は自分たちの幸せぶりを社長に見せつけてやると笑うのだった。


話は全部書いた。
光音座のゲイ映画の新作。今年は3本もあった。来年も続くし、光音座は10月に行ったときにはいすが全部新しくなっていた。どこにそんな金があるんだ?ある関係者の話では海外でも売れるだそうだ。
確かにタイや台湾、韓国でもBL作品は売れてるらしいしな。すごいな、2020年代。

やはり吉行さんだとハッピーエンドで終わる。どちらかが死ぬなどのバッドではない。
さらに樹かず作曲の歌が流れる。
これが保志健斗が別にうまくないので、ぜんぜん心に残らない。

難点を書いたけど、魅力はある。私はゲイ映画は女性監督の方がうまく
行くのではと思ってる。理由は「男の裸に興味があるから」ということ。男のピンク映画をとる監督って基本、男の裸に興味はないいだろう。だからテキトーに撮る。

今回は主演の保志健斗がいい。普段はエロメンとして活躍してるようだが、魅力たっぷりである。上半身裸とかは多い。でも全裸後ろ姿などのバックヌードはない。ここが残念だなあ。

かたや大空太陽はいまいちである。第一髪型がよくない。前髪が長くて目が半分隠れている。これじゃあねえ。俳優は目が大事だから、その目を隠してどうするんだよ。本人のスタイルなのか知らん?

樹かずは老けてきて悪い顔になってきたな。もう樹かずの歌を使うとか吉行由美が樹かずを好きなんだろうなあ。

話はハッピーエンドで、保志健斗は十分なイケメンで満足した。
毎回このぐらいのレベルで作ってほしいものだ。





翔んだタックル大旋風


日時 2025年12月26日18:50〜
場所 テアトル新宿
監督 小野峻志


秋子(吉田伶香)を高校生の頃、ストーカーに狙われたが危ないところを救ってくれたのが日の丸大学アメフト部の吉岡(金子隼也)だった。
一目惚れした秋子は日の丸大学に入学。しかし入学してみると吉岡はアメフト部にいなかった。秋子の親友、百合子(夏海)の強引な勧めでアメフト部のマネージャーになった。
でもこのアメフト部、なんか変。練習してるのはキャプテンの平山(平野宏周)だけ、他の部員からは入部そうそう部屋に閉じこめられて乱暴されそうになる。しかもOBの佐々木(水石亜飛夢)という男は部員にクスリを売ってるらしい。
そんな時、大学の警備員(藤田健彦)が行方不明になった。その事件を追って刑事の野村(森山みつき)がやってきた。


昨年ヒットした「野球どアホウ未亡人」の監督の新作。
タイトルからして「翔んだカップル」のもじりで昔のマンガのパロディっぽい。
特に期待したわけではなかったが、平野宏周、金子隼也というウルトラマン出演役者(平野は「Z」でウルトラマン、金子は「トリガー」で助演)なので観てみた。

正直言うけど、もう少しぶっ飛んでもよかったんじゃないかな。
最初は恋愛もの、となっていてだんだんホラーっぽくなってくる。
もっと最初から秋子がぶっ飛んでいてもよかったんじゃないか。最初はぶっ飛んでないし、途中から跳び始めて最後にぶっ飛ぶ、という感じだから逆にキャラが変化して戸惑ってしまう。

たとえば高校時代にもイケメンから告白されてもぶっ飛んだ断り方をするとか。そういうのがないと「彼女はぶっ飛んでます」という約束を観客との間に作った方がよかったのでは?

話の方は佐々木が吉岡が辞めた理由を話す。それは監督から「勝つためには反則すれすれの危険プレーをやれ」と命じられ自分がやっていた。でも反則が過ぎて違反になり出場停止になった。そして今度は吉岡がやらされた。それを拒否したためにクスリを覚えさせられて精神がおかしくなった、という訳。
だから謎の怪人が吉岡なのだが、それが復讐で部員を襲うならともかく、関係ない警備員まで襲い出すのが腑に落ちない。一応「彼はクスリのために異常者になった」と説明はあるけどなあ。

刑事の野村によって「吉岡を君の愛の力で止めてほしい」と吉岡に打撃を与えるタックルを練習する。
そんなかんやで最後は吉岡と秋子が最後は対決。吉岡を倒した秋子だが、野村が引き取ろうとすると秋子は吉岡を回転させ空中に放りあげる。
曰く「誰にも取られたくなかった」

ここが一番笑った。
あとは野村が吉岡を捕まえようと部室棟に入っていったとき、抵抗するアメフト部員をいきなり拳銃で撃つのは笑った。

今日は初日舞台挨拶付き。登壇者は女性3人と金子隼也、藤田健彦と監督。終わった後サイン会があるというのでパンフ(1200円!)勝手ならんだら、なんとお目当ての金子隼也は参加してなかった。
金返せだよ。






日時 2025年12月21日16:10〜
場所 TOHOシネマズ池袋・スクリーン4
監督 行定 勲


須長恵(福士蒼汰)と恋人の木下亜子(福原遙)は星を見るためにニュージーランドに旅行した。しかしレンタカーで移動中にトラックが正面衝突。
日本。亜子と恵は一緒に暮らしていて今日も二人で朝食を食べ、出かける。恵は亜子と別れるとトイレに入り、着替えて今度はカメラマンとしての仕事をしている。
仕事の後輩の日和(石井杏奈)はカメラマンを「涼君」と呼ぶ。
涼は恵の振りをして亜子と暮らしている。休みの日、亜子と歩いている涼を見かけた日和は声をかけるが「人違いです!」と涼は去っていく。
そんな二重生活を送る涼。やがてその嘘もほころび始める。


としか書きようがないのだな。
もう「みんな予告編見てるから細かい説明はしなくていいよね。事故のあとに出てきた福士蒼汰は死んだ恵の双子だよ」と勝手に話を進めていく。
そして知り合いに外で会ってばれ始める、という展開。

そもそも交通事故に合ったときの記憶が亜子は無くなっている、という設定がなければ成り立たない話だと思うのだが、そういう設定は語られない。

でもね、同棲までするような仲なら恵に双子の兄(か弟)がいることを知らないとかないだろう、と思っていたら、最後になって「恵じゃないって最初から気づいてた。でも恵を失ったことが受け入れられなくてつい甘えてしまった」ってどんでん返し。

女もひどいなあ、涼は一人芝居をして空回りしてただけじゃん、とか思っていたらさらにオチがつく。
恵と涼が出会ったのは高校時代。文化祭のコーラスでソロパートを任され緊張していた亜子の写真を撮って励ましたのがきっかけ。
その写真が学校に貼り出されその写真を気にいってくれた亜子が恵に好意を持つ、というのがきっかけ。

ところが、である。その写真を撮ったのはその日たまたま学校を休んで代わりに行った涼だったのだ。そして「涼が撮った写真」で自分に好意を持ってくれたことをずっと後ろめたく思っていた、という展開である。

すごいなあ。一人二役、二人一役のミステリーのようだ。
途中で恵が左利きなので涼は「須長恵」と名前を左手で書く練習をしてるのが見ようによってはミステリードラマみたい。
後半20分ぐらいですべて明かされるのでこの辺は目が覚める展開だ。

とにかく福士蒼汰のイケメンぶりを楽しむ映画。相手役の福原遙は完全にかすむ。
福士蒼汰の甘いイケメンぶりを楽しむ映画であり、それ以上でもそれ以下でもない。






同棲時代(由美かおるトークイベント)


日時 2025年12月21日12:45〜
場所 新文芸坐
監督 山根成之
製作 昭和48年(1973年)


ストーリー省略。
新文芸坐では脚本家石森史郎さんの特集上映をしており、その1本で上映。
本日は由美かおるさんのトークイベント付き。

映画出演当時は由美さんも言われるままに出演していたが、ヌードには特に抵抗はなかったとか。有名なバックヌードの全身ポスターを見て父親は嘆いていたらしい。

司会者が「実家は京都の青果店だったそうで」と振ると生い立ちについてずっと語っていた。
代々宮大工をやっていたが、祖父の代でそれはなくなり、生活が苦しかった時期に父の叔父だった横溝正史に助けていただいたことがあり、そこから「人に役にたつように」と青果店を始めた。でも苦学生にはただで野菜をあげていたりして気前がよかったという。

そして子供の頃からバレエを習っていたが、15歳の時に西野バレエ団に入団。そこから「11PM」にも網タイツ姿で踊るようになり、人気が出た。
当時まだ15歳だったから、由美さんのところは録画だったそうだ。

それから女優業にチャレンジしていき、「同棲時代」をはじめとした映画出演が続き、テレビ「水戸黄門」では25年出演したそうだ。

こういうトークイベントではよく「昔のことはよく覚えてません」と話がとぎれがちなこともあるが、由美さんは生い立ちの部分になるとマインガントークのようになり、一人で話っぱなし。
最近は「呼吸法」による健康法もあみだし、カルチャアセンターなどでその講座を開いて普及してるとか。

そして来年は芸能生活60周年で、新作映画「小春日和」が公開されるが、今回初めて孫がいる役だそうだ。
最近お見かけしなかったのでお元気かどうか心配だったが、まだまだ大丈夫。

来年はどこかで「しなの川」や「エスパイ」などの特集上映をしてほしい。






初恋芸人


日時 2025年12月20日18:20〜
場所 池袋ヒューマックスシネマ・スクリーン3
監督 夏目大一朗


佐藤賢治(原嘉孝)は子供の頃からいじめられて女の子から「賢治と同じ班になるくらいなら死んだ方がマシ」と言われていた。
そんな彼も今は25歳。女性とつきあったことなし、当然童貞。風俗も行ってない。今は怪獣ネタのピン芸人として舞台に立つが全くウケない。
そんな日々だったが、ある日の劇場からの帰り道、女の子から声をかけられる。「さっきの舞台、面白かったです!」
さらに翌日一通のメールが来た。昨日帰り道で声をかけてくれた子だ。
彼女の名は市川理沙(沢口愛華)。食事をおごりたいとメールが来た。一緒に食事をする。それから時々会う二人。彼女は自分の容姿に自信が無くいつも卑下することを言う。「ダイエットしてる」と言ってサラダしか食べない。賢治は女性との接し方も解らないし売れてもいないので自信がない。彼女へは踏み込めない。
ある日、「自分に自信がないのでこれから1ヶ月人会わない」と言い出す理沙。仕方なく従う賢治。しばらくしてまた会った。
「今度みんなで会おう」と仲のよい同期や先輩芸人と食事しようと誘う。
その先輩というのがツチノコさんと知ると「実はツチノコさんとは仲良くしてもらっていて」と打ち明ける。
みんなで食事に行った時、ツチノコさんの携帯の待ち受けが理沙とのツーショットと知って愕然とし、途中で帰る賢治。
その後会ったときに理沙は「ツチノコさんはお父さんみたいな感じの人」という。
母が倒れたと聞き、一旦実家に帰る賢治。その実家に理沙がやってきた。


最近(という訳でもないけど)平成ゴジラ世代のライターの一人、中沢健さん原作の映画化。
中沢さんて特撮関係とかオカルト関係のライターだけかと思ったら小説も書いてらっしゃる。それがこれ。過去にはNHKでもテレビ化されたらしい。

非モテのオタク童貞が女の子に「友達になりたいです」って言われりゃ舞い上がる。でもその一瞬後には「だまされてるのでは?」と疑ってしまう。
そして仲良くなったはいいが、彼女はやたらとダイエットを気にしたり、自己肯定感が低い。
なにやらメンヘラっぽいところもあるのだが、どうやら先輩芸人ともつきあってるらしい。
この辺からもう混乱である。

でも彼女は実家まで俺を追いかけてきてくれた!やっぱり俺のこと好きなんだ!と思ったのも一瞬で、先輩芸人と今は一緒に暮らしてるという。
「ただ一緒に住んでるだけ」というけど、そんな訳あるかい!

ますます訳が分からなくなって、でも結局は先輩芸人と結婚したと連絡があった。なんなんだろうね、これ。
さらに追い打ちをかけるように自分の持ち芸だと思っていた特撮ネタで笑いを取るのもガルパン(中沢健)なる芸人でもない男の方が受けている。
すべてを吹っ切るために自虐的恋愛話を漫才にして語る。

なんか自分の恋愛経験も思い出させ、泣きそうになる。
いるんだよなあ、こういう思わせぶりなことをする人。本人別に悪気はないんだろうけど、勘違いさせないでくれ。

でもラストカットは漫才をする賢治ではなく、理沙のカットである。
彼女が幸せそうに笑ってる顔で終わる。
作者は理沙のことが好きで許してるんだな、と思う。俺なら賢治が必死になってるカットで終わるけど。

賢治を演じたのはtimeleszの原嘉孝。SexyZoneが名前を変えて新メンバーを入れて再スタート(事実上SexyZoneは解散して新しいグループを組んだと私は思ってるけど)しての新メンバー。
映画はこのtimelesz参加決定以前に撮られたものらしい。
配給も製作会社も聞いたことがない会社なので、原さんが参加してなかったら、ポレポレ東中野あたりでの公開しかされてなかったんじゃないか?という気がする。
そのせいか、(ヒューマックスの問題なのか?)画の色合いがいまいち安っぽかった。

エンドクレジットに出演者と「制作部」として烏丸達平がいた。
でもどこに出てたか分からなかった。もう一度みる機会があったら確認したい。






チャップリン


日時 2025年12月20日14:05〜
場所 新宿シネマカリテ・スクリーン1
監督 カルメン・チャップリン


喜劇王チャップリンの息子、マイケル・チャップリンが父の思い出を語りながら、そのルーツをたどっていくドキュメンタリー映画。
監督は孫娘のカルメン・チャップリン。

チャップリンは私が生まれて初めて好きになった映画監督だ。
たぶんに淀川長治さんの影響が強い。
70年代の中頃、「ビバ!チャップリン」として彼の代表作10本を年に3本くらいリバイバル上映した企画があった。上映館も名画座やミニシアター(そんな言葉はまだなかったけど)ではなく、一流の封切り館だった(名鉄東宝とか名宝スカラ座とか)。

その紹介もかねて土曜日の昼間にチャップリンを映画を紹介する特番があり、その司会を淀川さんがしていたのだ。
子供だから完全に影響され洗脳された。

大人になってから見ると主人公のルンペンが卑怯な面があったりしてイヤになる。まあ「時には卑怯にならなきゃ生きていけない」というアイロニーなんだろうけど。

そんな感じでチャップリンには関心があるので見に行った。
でも期待した内容ではなかったなあ。
息子のマイケルが父の思い出を語ってその後、父のルーツに踏み込んでいく内容。

チャップリン自身が自分は「ロマ人の血が流れている」(8分の1がロマ人だという)と言っていたことから探っていく。
まず私にはロマ人というのがわからない。
映画内では人物たちは「ジプシー」と言っている。
「放浪の人」ってこと?

映画を見終わって検索してみたらインド発祥の流浪の民で迫害とかあっていろいろ大変な道を歩んできたようだ。
チャップリンの「支配を憎む心」などはこのロマ人の思想から出てきているという。
(この思想の現れた映画として「ニューヨークの王様」で少年が王様と言い合いするシーンが紹介される。ちなみにこの少年を演じているのがマイケル・チャップリンだ)

そして音楽やダンスなどにもロマ人やその文化の影響が見られるという。
だからハリウッドでの映画制作のメイキング的な話は全くと言っていいほど出てこない。

有名なフーバーFBI長官がチャップリンを共産主義者と決めつけ、アメリカを追放したが、彼の発想は「ロマ人的な縛られない発想」にあったのではないかという話だった。

そういえばチャップリンのドキュメンタリー映画っていうと「放浪紳士チャーリー」とか劇映画で「チャーリー」ってあったな。
今配信やDVDで見られるのだろうか?






ブラックホールに願いを!


日時 2025年12月13日20:00〜
場所 池袋シネマロサ 2F
監督 渡邉 聡


人工縮退研究所の総務部の伊勢田みゆき(米澤成美)は緊張すると言葉がでなくなる症状を抱えていた。職場などでは全く言葉が出てこないのだ。家族と電話の時は普通に話せるのだが。
ここはブラックホールを人工的に作り出す研究をしてる場所。このブラックホールを利用すればある場所だけ時間の進み方を遅く出来る実験を行っていた。実験は順調で1秒を1.4秒にすることの実験は成功した。
通称悪魔博士と呼ばれている赤城教授はこのブラックホールを応用して世界に復讐しようとしていた。
12時までに吉住准教授の方法を使えばその計画は阻止できることが赤城教授からの暗号メッセージで解った。ところがそれを実行したが、逆に研究所のある場所だけが時間の流れが周りに比べ遅くなったのだ。
この「ある場所」は徐々に大きくなり、やがては研究所全体、ひいては地球全体を遅くしようとしている。
吉住とみゆきがそれを阻止するためにその場所に入ることになった。失敗すれば人類の破滅につながる。


「美味しい運命」を観たときにロサにポスターが貼ってあって、それが昭和怪獣映画風のデザインだったので気になっていて鑑賞。
先週からの初日に観ようかと思ったが、20時からのレイトショーのみなんだよね。しかも上映時間は2時間ある。

「ブラックホールを作ると時間の流れが遅くなる」っていう設定がよくわからない。その後ごちゃごちゃと説明されるがどんどん理解出来なくなる。
まあ理解しなくても「悪魔博士が時間の流れを人工的に変える装置を作った」の理解でもいいのかも知れない。でも地球全体の時間の流れを遅くしたら、みんな同じ時間で生きてるから帰って支障はなくなる感じがするが、きっとそれは私の理解が出来ないのだろう。

そんなことで映画の世界に取り残されたのだが、それ以上に主人公のキャラクターが気に入らない。
主人公、みゆきは言葉がでないという(病気?障害?)を持っている。精神的なものらしいのだが。話さなきゃいけない場面で話さないから観てるこっちはイライラしてくるのである。

最初の方で課長から「あの仕事出来た?」と聞かれ、目の前にいるのにLINEで「もう少しかかります」と返信。「伊勢田さんだけ時間の流れが遅いのかねえ」と言われる。

つまり監督のドラマパートで言いたいことは「コミュニケーションの難しさ」だと思う。そもそも悪魔博士は「社会になじめず孤立していた」から「世界に復讐する」という暴挙に出たんだ。
だから主人公も周りにとけ込めず、「吉住先生だったら話せそう」とずっと思っていて、最後の一万年後の地球でやっと「今度食事しましょう」と言えるという感動ポイント。

いやそれは理解するんだが、「人と話せない人」が主人公ではドラマがなりたたんだろう。「戦争のトラウマからの脱却」とかならラストで主人公が話せるのも感動ポイントになるのは解るが。
だから終始いらいらしてしまい、映画に全く入れなかった。

特撮部分は良くできていたし、一生懸命作ったのは解る。
でも根本的になじめない話なので好きにはなれなかった。
あと「シン・ゴジラ」の影響を受けてるなと思う。
「シン・ゴジラ」の外務官僚役だった三輪江一さんも出演してるし。





エディントンへようこそ


日時 2025年12月13日14:40〜
場所 TOHOシネマズ池袋・スクリーン5
監督 アリ・アスター


2020年4月。コロナ禍のアメリカの田舎町。この町ではマスク着用が義務化されたが、保安官のジョーはマスク反対でマスクをしないとスーパーにも入れさせようとしない現市長のテッドと対立。テッドは町にIT企業のデータセンターの誘致を計画しており、これもジョーは気にくわない。そんなこんなで勢いで「市長に立候補する!」と宣言。
部下の保安官助手を使ってSNSを使った選挙を始める。ジョーの妻ルイーズは気持ち悪い人形を作ってネットで販売していた。時々「売れた」と言っているが、実はジョーが友人に買わせているらしい。また妻の母親つまり義母は陰謀論の信者でそれを広めようとし、「どうせ頭のおかしいババアと思ってるんでしょ」と機嫌が悪い。
アメリカでは警官が黒人に暴行した事件があり、「ブラック・ライブズ・マター」(BLM)として人種差別撤廃運動があった。それを主張する白人の中には「私たちは今まで特権の中にいた。明日から特権を捨てる」という少女もいる。運動の中である白人少年はBLMを主張する美少女に惚れる。彼女と仲良くなるたくて、運動に参加する。
そんなこんなでカオスなエディントンだがジョーは市長のテッドとその息子を殺す。狙撃した場所が先住民の土地で、そのために先住民地区の警官も乗り出してくる。「越権行為だ!」とジョーは訴えるが、殺人現場にんこされていた「E」の書き方がジョーの書き癖と似てると気づく。
混沌とする中、部下の黒人保安官補が疑われていく。それに乗っかって部下を逮捕するジョー。だがゴミ箱の放火から始まって混乱の中、部下は逃げる。それを追いかけていくうち、正体不明の狙撃者に狙われる。
銃撃戦となり、ジョーも撃たれ瀕死となる。敵を殺してくれたのは例の美少女運動家に恋する少年だった。


この映画は夏頃から予告編をよく見ており、あまり洋画を観ない私でも観る気になった。
コロナ禍におけるマスク懐疑派との市長選、な映画かと思ったら、それだけじゃなかった。

「アメリカは分断されてる」などと言うけど、2つの分断ではなく、「コロナのマスク反対派」「大型企業の誘致」「ブラック・ライブズ・マター(BLM)」(要は人種差別)、さらにその中でも「黒人はプエルトリコ系を嫌ってる」とか、「ディープステート(陰の政府)」「小児性愛者」「新興宗教」「ネットで真実に目覚めた」「意識高い系男子女子」などありとあらゆる分断が描かれ、本当にカオスである。

そして保安官はついに市長を殺す。捜査には先住民の警官が関わってきたりして話がどんどんカオスになる。
ついに誰か解らないけど、保安官たちに放火や銃撃が起こる。そして最後には「意識高い系女子」に惚れていた(まあ若者の行動って恋愛が最初の動機というのもあるだろう)男子が犯人を撃つなど全く先が読めない。

数年後、保安官は植物人間になっている。そして市長代理みたいになってるのは例の陰謀論者の義母だ。
こんなに大混乱していてそれに拍車をかけているのがトランプだから、「今のアメリカ大丈夫か?」と不安になる。

それが作者の意図なのだろう。
2時間半で少々長い気もするが、よかった。




ペリリュー -楽園のゲルニカ-


日時 2025年12月13日13:05〜
場所 グランドシネマサンシャイン池袋・スクリーン9
監督 久慈悟郎


昭和19年、田丸均二等兵(声・板垣李光人)はペリリュー島に配属された。米軍は太平洋の各島を占領しており、このペリリュー島が攻撃されるのも時間の問題だった。米軍と勇猛果敢に戦うことを願っていた戦友は崖から足を滑らせて死んだ。上官の島田少尉は絵や漫画が得意な田丸に兵隊たちの活動を記録する功績係を命じられる。
ついに米軍上陸。同じ歳の吉敷(声・中村倫也)と共に戦う田丸。しかし
実際はほとんど逃げ回ってるようなものだった。やがて米軍の上陸は終了。田丸、吉敷は生き残っていた小杉兵長と共に玉砕を逃れ生きる道を選んだ。そして本隊と合流。
島田少尉とも合流し、新たな部隊を編成。そして食料確保のため、米軍の倉庫から食料などを盗む。
1年以上が経った。米軍のゴミ箱から集めてきた新聞雑誌を見ると日本は負けたという。これは作り物なのか、真実なのか。
迷ったあげく、吉敷と田丸は米軍への投降を決意する。


原作マンガは知っていたが未読だった「ペリリュー」。
この島の激戦はこれを描いた自主映画があり、それで知っていた。生き残った人の本も読んだ。原作の主人公が二頭身の愛らしいキャラクターであり、この絵で戦争の悲惨さを描くとは恐れ入った。

こういう可愛らしい絵だからこそ、戦争の悲惨さが返って際だつ。
逆にリアルな兵士だったら悲惨すぎて読めなくなる。
死んだ兵士たちに群がる蠅、そして病院でのウジ虫。
これらが実写だったら気持ち悪すぎて逆に描くのを躊躇し、「実際はこんなものじゃなかった」と作者がコメントする。
でも絵の可愛らしさが逆にこの描写を中和し、物語として伝えることが出来る。

この映画で死ぬ兵士は実に悲惨である。「天皇陛下万歳!」と叫んで突撃する兵士は少ない。
映画が始まっていきなりスコール直後で空襲が始まり、思わず降りた崖で頭をぶつけて死ぬ。無駄死にもいいとこである。

そして米軍上陸。「突撃!」を命じる小隊長だが、ふらふらになった兵が誤射した弾であっけなく戦死。
「戦って死んだ人より餓死、戦病死の方が多い」と言われてる太平洋戦争だが、まさにその通り。

そして戦闘を醒めた目で見る小杉兵長。
食料奪取作戦までは丁寧に描かれるが、後半話がはしょってくる。
米軍で上映される「キングコング」を見るシーンがあるが、いつの間にか米軍陣地に当たり前のように忍び込んでいる。
日本兵の着てる服がカーキ色の服を着てるようになるが、これは米軍からの奪取品だろう。

そして投降を決意。だが行かせまいとする上官。ただただ悲惨。
この辺からもう涙が止まらなくなる。
やっと故郷へ帰る。

映画はここで終わる。
しかし現実ではすでに戦死したものとして葬式も終わり、戸籍も抹消されていた。
「戦争では先に死んだもん勝ち」という台詞があった。
生きても死んでも地獄である。それが戦争である。
よかった。ただただよかった。







ロマンテック・キラー


日時 2025年12月12日18:20〜
場所 TOHOシネマズ新宿・スクリーン7
監督 英 勉


高校3年生の杏子(上白石萌歌)はゲームとチョコと猫のフンドシしか興味がなく、恋愛には無縁の日々。そこで人間の恋愛パワーを糧とする魔法界からリリがやってきた。彼女が言うには杏子が恋愛をしないせいで魔法界は今絶滅寸前だという。そのため1ヶ月以内に杏子が恋愛をするためにやってきたというのだ。
リリはそのために数々の出会いを用意する。まずは杏子のバイト先のコンビの前でぶつかった香月司(高橋恭平・なにわ男子)。彼はなんと次の日杏子のクラスに転校してきた。そして野球部の練習をみていたときにボールをぶつけられ、助けてもらったことがきっかけで知り合った速水純太(木村柾哉・INI)。彼はなんと杏子の小学生時代のゲーム仲間だった。
「こんな人たちじゃ恋愛しない!どうでなら大金持ちとかどっかの王子とか連れてこい!」と言ったら今度は某国の王家の血を引く小金井聖(中島颯太・FANTASTIC)との出会いがあった。
さらにゲームのキャラや、映画、ドラマ、アニメのキャラまで彼女の前に登場。


原作とかまったく知らなかったが、もともと女子高生恋愛映画は好きだし何より今お気に入りの一人、中島颯太が出てるので見に来た。本日は上映前初日舞台挨拶付き。2回目の舞台挨拶かと思ったら公式HPを見るとこの回だけだったらしい。

映画の方はコメディなのだが、かなりぶっ飛んでいる。今まで見たこの手の映画は基本現実世界に即した内容だった。ところが今度は魔法使いか堂々と登場し、ファンタジーというかSF(?)にまでなっている。
この世界に入れなかったら置いてきぼりを食らうこところだ。
まあ小理屈を考えずになんとか苦笑しながら観た。
場内ほぼ満席だったけど、時々くすくす笑いは聞こえた。(私はそれほど笑わなかったけど)

恋愛映画のパロディ要素もあり、「スピード」や「愛の不時着」(未見)、「名探偵コナン」などなど。「orenge」もあったかな。
そういうネタは好きでした。

それぐらいしか言うことないのだなあ。中島颯太のイケメンぶりはいいね。彼の主演映画も見たい。
あとはなにわ男子の藤原とか、白濱阿嵐とかゲスト出演。

今日は初日舞台挨拶(場所はTOHO日比谷)の中継付き。
2回目の挨拶かと思ったら、この時だけらしい。とにかく総勢13名(監督含む)の舞台挨拶でワンシーンしかでないゆうたろうとかも登壇。
全国110館に中継ということで、英監督が「今日2万ぐらい観てるんですよね?」と言って主題歌を歌い出した。「やった、2万人の前で歌ったぜ」とか言い出す。
正直顔を見るのは初めてだったと思うが、そういう人なんだ。あまりお近づきにはなりたくないな。

ネタバレになるので話せない、ということで、女子3名、男子9名に分かれてゲーム対決。
1回目はそれぞれフリップを持って数字を書いていき、チームの合計が69に近かった方の勝ち、2回目は絵しりとり、3回目はなんだっけ?
とにかくゲームでお茶を濁す舞台挨拶ってなんだろうね。
マスコミ向けの上映後に行われる1回目の舞台挨拶は映画の話で続いて行われる2回目の上映前舞台挨拶はゲームをすることあったけど。

話すことないのか。それとも上映後舞台挨拶は終了時間が遅くなるとかで出来ないから上映前にやったけど、映画の話出来ないからこうなったのか?







LATITUDE ZERO(16mm版)


日時 2025年12月7日14:00〜
監督 本多猪四郎 
製作 1969年(昭和44年)


DVDBOXの海外版と国内版とも違うヴァージョンだった。

気がついた相違点

1、冒頭のTOHOマークがアメリカの配給会社に変わっている・
=国内版とも海外版とも違う。

2、「田代博士とペリー・ロートンがα号に助けられてドクターが去った後、つなぎの服に着替えようとするカット」
=国内版無し。海外版あり。16mm版あり。

3、「田代とロートンが緯度0の世界の話を聞いて部屋に案内されるとき、階段の途中でロートンがダイヤに目を奪われる」
=国内版無し。海外版あり。16mm版無し。

4、「田代とロートンが部屋で食事をして、その後話し合うシーン」
=国内版無し。海外版あり。16mm版無し。

この4点は気づいた。
国内版とも海外版とも違うヴァージョンだった。
ウィキに書いてある「米国版」がこれなのかも知れないかも知れない。



大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン(4Kリマスター版)


日時 2025年12月5日13:00〜
場所 角川シネマ有楽町
監督 田中重雄
製作 昭和41年(1966年)


ストーリー省略。
さっき20年前に録画で観たときの感想を読んでみたら全く同じ。
バルゴンが出てくるまでが長いし、本郷功次郎のキャラクターにも納得がいかない。
バルゴンが出てきたと思ったら、今度はガメラが出てこない。やっと出てきたと思ったら大阪城対決で凍ってしまう。
で自然解凍までガメラはお預け。
タイトルに偽りありだよ。

上映前に樋口監督と小椋さんのトークイベント。(「大怪獣ガメラ」と同じメンバー)

タカハシさんの「これから観る皆さんに見所を」
樋口監督「最初の本郷功次郎と藤山浩二、早川雄三との打ち合わせで一瞬カットが飛ぶところがある。どうやらネガを一回切ってまたつないだらしい。今のデジタル技術ならなくなったコマをデジタルで修復させることも可能だが、後の研究者のためにそこは修正しなかった」

樋口監督「藤山浩二が帰りの船で偉そうにしてる真っ黒な親方船員がいる。仏壇に備えてあるバナナを食べて、廊下にポイっと投げるんだが、その皮を踏む直前でカットが変わる。でもそこは不自然なので、きっとバナナの皮で滑るところを撮ったのだが、編集で切ったと思われる」

タカハシさん「特撮の話では何かありますか?」
樋口監督「特撮の話だと専門的になっちゃうからなあ」
タカハシさん「大丈夫だと思いますが(笑)」
樋口監督「藤山浩二が最後にバルゴンの舌に巻き付かれて死ぬカットはあれば1分の1を作っている」
小椋さん「バルゴンが孵化するシーンなんか合成とかじゃないですね」
樋口監督「ないと思う。あれは現場で何かを動かしてやっている。今となってはどうやったかわからない」

こんな感じでした。
その後映画の上映だったんですが、映画自体はあまり面白くなく、私は時々寝落ちしそうでした。
昭和ガメラで面白いのは「対ギャオス」だけだと私は思ってるんで。





大怪獣ガメラ(4Kリマスター版)


日時 2025年12月5日10:30〜
場所 角川シネマ有楽町
監督 湯浅憲明
製作 昭和40年(1965年)


ストーリー省略。今年はガメラ生誕60周年ということで、その記念事業の目玉が昭和ガメラの初期3本の4Kリマスター化である。
昨日から上映はスタートしているが土曜日の今日が実質的初日。
それで初回には4K監修の樋口真嗣監督と小椋俊一さん(イマジカ)のトークイベント付き。司会はタカハシヒョウリさん。

映画の方だが、正直面白くない。「話は4K化しない」というのは真実である。最近は過去の名作の4Kリマスター化が多く、正直最初の頃に経験した驚きは全くなくなってしまった。
なんか悲しい。

話はとにかく北海道の少年、トシオくんがじゃまくさい。
ガメラを釘付けにしようと石油コンビナートに石油を供給するのだが、それを邪魔して係員(藤山浩二)に止められるのだが、二人とも九死に一生を得る。
そしてZプランの大島に密航する。

はっきり言って邪魔ばかりしている。これが後年の「ギャオス」だとギャオス退治のヒントを出したりするのだが、そういうのもないしなあ。
見ていて怒ってやりたくなった。

トークイベントでは東宝とも違った特撮の話題。
フィルムを見るとオプティカルプリンターで合成した感じではなく、生合成も多かったそうだ。
また夜間のシーンを昼間に撮影していわゆる「つぶし」を行っているのだが、そうすると人物まで暗くなってしまう。それで普通は明るい空を移さないようにしているのだが、この映画では割とそういうことはないらしい。
だから左卜全のシーンなど真っ暗なのである。

ガメラの色はトシオ役の内田さんがまだお元気なので聞いてみたら「緑に茶を塗った感じ」だったそうな。

タカハシさんの司会はゲストに対するリスペクトの姿勢があっていい。
これが某葛西アナだとゲストにタメ口聞くんだよね。