「29時」上演時特別インタビュー


(09年2月1日シアタートップスにて「29時」終演後に収録)

「『三人姉妹』を追放されしトゥーゼンバフ」以来の7年ぶりの舞台出演ですが、久し振りでの
緊張感みたいなものはありましたか?

塩田くん「メチャメチャ緊張しました(大笑)緊張しまくりですよ(笑)」

今回の出演はオーディションみたいなもので決定したのですか?

塩田くん「演出家の方にお会いして質疑応答があってあとは映像を見てもらったりして決まったって
いう感じです」


今回は「イラストの才能がありながらその気はなく、デリバリーボーイなどのアルバイトをしている
男の子」という設定ですが、最初に台本を読んだときの役柄についての感想はいかがでしたか?

塩田くん「遠い役と思いきや似ていることろも結構あるんで、「あっ来たかな」みたいな。
観に来てくれる方には楽しんでいただけるかなという期待はありましたね」


どの辺が似ている感じですか?

塩田くん「絵を描いているところとか、あとよく『感情がない』って(僕も)言われるんですよ、
全然違うんですけど。他の人にそういう風に言われるってことはそうなのかあって。そういうところが
モモちゃん(塩田くんの役名)と近いかなと。あとちょこちょこあるんですけど」


役柄としては、難しかったですか?でも近いからやりやすいのかな?

塩田くん「でも近いから逆に難しいっていうのがあって。自分のことって自分が一番わかってないから」

実年齢より年下でもある百瀬君みたいな子がいたら塩田くんとしては言ってあげることはありますか?

塩田くん「怒るとかじゃなくて、何かヒントになることを言ってあげられればいいかなって思いますね。
答えを(僕が)出すよりも本人が出す方がいいから」

今回は塩田くんのイラストも登場しますが、演出家の指示で描くことになったのですか?

塩田くん「僕が絵を描けることは演出家の方もご存じだったので『一度描いてみてくれますか』って
言われて描いてみてOKもらった感じです」


稽古は1月から始まったそうですが。

塩田くん「本格的な稽古は1月4日から始まったんですが、その前に去年12月に顔合わせしたり
本読みをしたりしました」


演出は厳しかったですか?楽しかったですか?

塩田くん「う〜ん、どっちもですね」

実際のお芝居も4人のアンサンブルが素晴らしくて出演者の仲の良さが伝わってくるようでしたが
現場の雰囲気はどうでした?

塩田くん「役者さんがみんなすごくいい方で、特に歌川さんがムードメーカーでメチャメチャ
楽しかったです」


今回は舞台セットも緻密ですね。

塩田くん「すごくメルヘンな感じで。アニメ撮影をされる女性の部屋っていう設定なんで敷石さん
(住んでいる方の役名)が好きなオブジェがあちこち飾ってあります」


芝居の中で「私がホラー好きだから」って敷石さんのセリフがありますが、だからティム・バートンの
「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」のポスターなんかが貼ってあるという・・・

塩田くん「そうです、そうです。細かいところにヒントがあるんですよ」

最後に道端さんが自分の写真を茶川さんに見せますが、あれにはどんな写真なんですか?

塩田くん「バイクの横に立っている写真ですね」

今回はセットも細かくて映画みたいに一つ一つの小道具を見せて欲しいような感じですね。


「ウルルン滞在記」について

去年の秋の放送で終わってしまいましたが、

塩田くん「終わっちゃいましたね」

やっぱりさびしいですか?

塩田くん「さびしいですね、あの番組がきっかけで韓国に行ったんでスペシャルの現場では
さびしくて泣きました」


最終回スペシャルでは、あれだけ何十人の方がご出演なさったので塩田くんのコーナーが短かったのは
仕方ないんですが(ファンとしてはさびしい)。

塩田くん「でもあれだけベテランの方がたくさんいらっしゃるんですから、出させてもらうだけでも
うれしかったです」


「ウルルン」の歴史の中では塩田くんの果たしたポジションってのは大きいわけですから。

塩田くん「そういう風に見ていただければ光栄です(笑)」


「孤独の歌声」について

(塩田くんはコンビニ強盗にモップで立ち向かうが逆に刺されてしまう韓国人青年役)
日本にいる韓国人役という設定でしたが、韓国語を話すシーンがあるのかなと思ったらそうでも
なかったですね。

塩田くん「犯人に刺されるシーンでちょっとした韓国語をポロッというシーンがあったんですが、
韓国語をわかる方にしかわからないかも知れません。カットされてたかな?すっごい汚い言葉を
言ってるんで」


「血痕」について

初の殺人犯役でしたね。石橋連司さんの息子役で殺人犯。

塩田くん「殺人犯なんてやったことないし、わかんないし、それこそ『妄想』ですよ。(大笑)」

ありがとうございました。

塩田くん「ありがとうございました」


(10年3月14日更新)