このコンテンツの内容はすべて創作です。くれぐれも塩田くん所属事務所、テレビ局、映画会社など関係各位に問い合わせなどしないようお願いいたします。


映画「検察側の証人」


<作品紹介>
アガサ・クリスティの名作、「検察側の証人」の日本での初映画化。
過去にはビリー・ワイルダー監督で邦題「情婦」で公開され
今でも名作の誉れの高い作品。

今回はベテラン弁護士に江守徹、「裁判官が全員女性なら必ず無罪に
なるでしょう」といわれる容疑者の美青年に塩田貞治。
そして事件の鍵を握る容疑者の美しい妻に、いまもっとも売れている女優の一人、
黒木瞳が扮するという豪華出演も見所の一つ。

ラストに二転三転する展開に意外なラストには誰しも驚く。
「TRY」なんか目じゃありません。

☆この作品をご覧になった方にお願いです。
まだご覧になってない方のために結末は話さないでください。


<ストーリー>
ベテラン弁護士・杉戸(江守徹)は人間ドックより帰ってきた。
医者からは健康のために禁煙を強く命じられていた。
さらにストレスがたまるような仕事は避けるよう言われていた。
そんな彼のところへある事件が持ち込まれる。
それは金持ちの老未亡人・佐田京子(八千草薫)が殺された事件だった。
容疑者は岩尾努(塩田貞治)。

努と京子は1ヶ月ほど前に新宿でふとしたきっかけで知り合った。
京子は努に自宅に遊びにくるように誘い、家が近かったこともありそれから
たびたび努は京子の自宅に遊びに行くようになる。
すっかり打ち解けていた努と京子だったが、ある夜、京子は自宅で休んでいた
ところを強盗に襲われて殺された。
犯行時刻は午後9時半から10時ごろ。
ところがその日は午後9時まで努は京子の家に遊びに行っていたのだ。
努が自宅に帰ったのは午後9時半ごろ。
だがそれを証明するのは彼の妻・葉子(黒木瞳)だけ。

警察は強盗に見せかけた努の犯行と断定。
最初は動機がないと主張した弁護士の杉戸だったが、亡くなった京子の
遺言状が開封され、そこには努に全財産約1億円を送ると書いてあったのだ!
動機は充分とされ、努はやむなく逮捕される。

杉戸はアリバイの証言の確認のため、葉子を訪ねる。
葉子は以前キャバレーで働いていたが、そのキャバレーの近くで働いていた
努と知り合い、結婚した。
「努は本当にいい人なんです。それは彼をあった人はみんなそういいます。
見ただけで彼の人柄が伝わってくるようなそんな人で。
裁判官が全員女性なら彼は必ず無罪になるような印象のいい人間なんです」
彼との結婚でキャバレーでの未来のない生活から抜け出す事が出来、
本当に感謝してるという。
「私の証言で彼を救うことは出来るでしょうか?」
「もちろん真実なら彼は無罪になります」
杉戸は葉子がしきりに自分の証言が信用されるか心配していたが、
安心するよう葉子を諭した。

また並行して京子の自宅から帰る途中の努の目撃証言がないか
手を尽くす杉戸だったが、徒労に終った。

いよいよ裁判は始まった。
検察側は事件担当刑事、及び監察医から犯行時刻は午後9時半ごろから
午後10時ごろ、そして強盗に見せかけているが、実は顔見知りの犯行の
可能性が高いと主張する。

続いての証人は殺された佐田京子の通いの家政婦、水野美枝(野村昭子)。
彼女はその日は午後6時ごろ帰ったのだが、京子のうちに忘れ物を
したことに気づき、歩いて10分の京子の家に午後9時半ごろ
取りに帰ったのだという。
そしてその時、談笑する京子と努の声をドア越しに聞いたというのだ。

しかし杉戸は美枝が補聴器を買おうとしていた話を提示し、彼女は耳が
遠かったのだから、彼女の聞いた男の声は努の声とは限らないと主張する。
続いて「あなたが聞いたのはテレビドラマの音だったのでは?」
と問い詰めるが、「それはありえません。あの日はテレビが故障してましたから」
とかわされてしまった。

最後の検察側の証人はなんと努の妻・葉子!
まず自分は以前キャバレー時代にヒモのような男と結婚していて
努とは正式に結婚はしていないという。
また彼女は努が家に帰ったのは午後10時過ぎだと証言する。
唯一の努のアリバイを証明する証言はもろくも打ち砕かれてしまった。
一体彼女の目的はなんなのか?
苦虫を噛み潰したような顔をする杉戸。

今日の法廷が終わり、事務所に帰った杉戸だったが、そんな窮地に陥った杉戸の
元に1本のある女性からの電話が。
努の妻、葉子に関する重大な情報があり、値段次第でそれを提供するという。
その情報は裁判を大きく左右するというのだ。
新宿で会おうというその女。
杉戸はその女の元へ駆けつける!




このあとは映画「情婦」(監督・ビリーワイルダー)をご覧いただくか、原作小説
アガサ・クリスティ著「検察側の証人」(ハヤカワ文庫刊)をお読みになることを
お薦めします。
映画のほうはレンタルビデオで比較的簡単に見られると思います。
「本読むのめんどくさ〜〜い!」「ビデオが見つからな〜〜い」という方の
ために、結末はここをクリックすれば読めますが、作品を楽しむためには
映画「情婦」をご覧なることをお薦めします。

(03/03/09更新)