2010年3月

原潜vs.UFO
海底大作戦
シャーロック・ホームズ 誰かが私にキスをした
愛染恭子VS菊池えり
ダブルGスポット
政界レズビアン 女戒 ウェディングベルを鳴らせ! ハートロッカー
黒い雪 愛染恭子の痴漢病棟 大海獣ビヒモス 時をかける少女
インビクタス
負けざる者たち
台北に舞う雪 奴隷船 人間失格

原潜vs.UFO 海底大作戦

日時 2010年3月30日
場所 DVD
監督 スペンサー・G・ベネット
製作 1959年(昭和34年)

(詳しくはインターネットムービー・データベースで)


1960年代の近未来。この頃北極海は氷山の下を貨物や旅客を
載せた潜水艦が行きかっていた。しかし海難事故が連続して発生。
事態を重く見た世界は北極海航路を一時閉鎖。
アメリカの原子力潜水艦タイガーシャークが事件の究明に乗り出した!


オルスタックピクチャーズのB級SF映画シリーズの1本。
amazonで発売告知が出た時、速攻で買うことに。
なんか「原潜vs.UFO」っていいじゃありませんか。
さらに言うなら「原潜対空飛ぶ円盤」ってすればもっとよかったのに。

話の方はB級らしくなかなか話は進展しない。
潜水艦の新装備の探査用小型潜水艦の開発者で操縦者が、反戦運動に
関わったことのある若者で、副長が毛嫌いする。
でもこれが何か伏線になって後のドラマにかかわるということはほとんどない。

で、タイトルのような原潜対UFOの丁々発止の戦いを期待するとダメ。
UFOを索敵するうちに発見し、魚雷で攻撃するが、UFOのだすゼリー状
のものでさえぎられる。
ならば!と潜水艦ごと激突するという大雑把な作戦!
それでUFOに突き刺さるが今度は抜けなくなってしまう。

それでUFOに侵入してなかで引っかっている部分を外して見ようと
いうことになり、例の探査艇でUFOに向かう。
これがどんな形かと思ったら、球形。それはいいのだが移動するのは
ほんの50mもないような距離。
う〜ん、がっかりだなあ。
この探査艇の活躍を期待したのだが。

で、副長たちが中に侵入。
UFOの中は真っ暗という低予算にありがちな展開。
肝心の宇宙人は巨大な一つ目でUFOそのものに固定されている。
というかUFOそのものが無機物ではなく有機物で出来ているから
体の一部と言った方がいいのか?

なんとか拳銃で目をつぶした副長は原潜に戻り、離脱成功。
逃げるUFOを核ミサイルで撃滅という大雑把な展開。

う〜ん、面白そうになる要素はたくさんあるのだが、やはり低予算
の壁は破れず、あらの多い映画になったのは残念。
それは予想されたことなのだけれど、タイトルを見ちゃうと期待しちゃうのだなあ



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シャーロック・ホームズ

日時 2010年3月28日19:50〜
場所 新宿バルト9・スクリーン
監督 ガイ・リッチー

(詳しくはムービーウォーカー・データベースで)

(公式HPへ)


ブラックウッド卿がシャローック・ホームズたちによって逮捕された。
最近ロンドンを震撼させた連続女性殺人事件の犯人だ。
彼は絞首刑になったが、数日後、彼の墓場が内側から破られたという。
そんな頃、ホームズのもとにアイリーン・アドラーという女性が訪ねてきて
ホームズに人探しを依頼する。
ロンドン警視庁の呼び出しでブラックウッド卿の墓にはいり、棺を開けて
見るとそこにはアドラーが探してほしいといった男が死体となっていた。
はたして事件の真相は?


シャーロック・ホームズがアクション調になって登場、みたい言われ方を
していて僕も新解釈のホームズになって違和感を感じるかと思ったが
作品世界にはすんなり入れた。
原作は随分前に全部読んでいると思うが、最後の方でホームズが犯人と
格闘して倒したりって結構ありますかね。
ホームズは安楽椅子探偵じゃない。

それにしても黒魔術を使うような犯人といい、ハリーポッターの影響だな
と思っていたら、最後に殺人の現場を地図で当てはめると・・・となって
まるで「天使と悪魔」じゃん。
この辺も影響を受けているのか。
さらには建設中のロンドン橋も出てきて、まるっきり「三丁目の夕日」だ。
さすがに「三丁目の夕日」はガイ・リッチーは見てないと思うけど、
連想してのは私だけではないだろう。世界的にブームなのかな?

アイリーン・アドラーが登場したり、モリアティ教授がラストにさらっと
顔を出したりの小ネタも満載(だと思う。あとはよくわからなかったが)
上映時間がやや長くて(2時間以上ある)後半だれて退屈するが
総じてホームズファンでも納得できる映画だったと思う。
あと全体的に画面がダーク系の色つかいでなんとなく暗い感じ。
これも「ハリーポッター」の影響か?

それにしてもビリー・ワイルダーが作った最後にネス湖の恐竜が出てくる
ホームズ、また見たいな。
テレビで一度見たことがあるだけなので、ぜひもう一度見たい。
DVDにはなっていないのかしらん。



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誰かが私にキスをした


日時 2010年3月28日16:30〜
場所 新宿バルト9・スクリーン8
監督 ハンス・カノーザ


(詳しくはムービーウォーカー・データベースで)
(公式HPへ)


ナオミ(堀北真希)は東京のアメリカンスクールに通う女子高生。
しかし学校の階段で転んでしまい、頭を強く打ってしまい
ここ4年間の記憶をなくしてしまう。
彼女の周りにその時現場にして助けてくれた先輩ユウジ(松山ケンイチ)、
サークルのイヤーブックの仲間・ミライ(手越祐也)、テニス仲間
でカレシだったらしいエース(アントン・イェルティン)が現れる。
記憶を失った彼女の恋模様は??


アメリカの青春小説を日本に舞台に移し日本の若手俳優を使っての映画化。
まずこの映画の成立がよくわからない。
アメリカの小説を日本を舞台にして映画化されるのはよくある話。
しかしそれをアメリカ人の監督がやるのがよくわからない。
なんでアメリカで映画化しないのか?
日本人でなければない理由はないだろうに。

というのも根本的に作品世界に入れないのだよ。
「アメリカンスクール」ってアメリカ人の子供がアメリカ風の教育を
受けさせるために行っているのだと思っていた。
何かの事情があって日本人も入れるんだろうけど、よほど親に「日本の学校は
いやだ」という考えがないなら行かないはずだ。
なのになぜ日本人の主人公たちがアメリカンスクールに通っているかわからない。

で「イヤーブック」の編集委員だという設定。
まず「イヤーブック」が解らない。日本にはないから。
にも関わらず、監督はアメリカ人だから「知ってて当然」とうスタンスで
「イヤーブック」って何?の説明はない。
だから手越たちがどんなことをしているかわからない。
でさらにアメリカの青春映画に出てくるパーティー、これが日本の学校には
ないから違和感アリアリ。

兎に角企画の最初から「ズレてる」としかいいようなないのだな。
で無名の新人みたなキャストだったらまだわかるけど、堀北真希、手越祐也、
松山ケンイチなら現在の日本の映画界なら豪華顔合わせといって差し支えない。
金もなさそうだし、一体どこでどうするとこういう映画が出来るのだろう??

それに堀北真希は最近女子大生の役(ドコモCM)とか女行政書士(「特上カバチ」)
とかやっているので(松山ケンイチも)高校生役は無理があるのだよ。
本気で大学生ぐらいの設定だと思っていた。

また服装も特に手越は日本の高校生っぽくなく、ジャケットとか着ていてこれも
日本人っぽくない。
あと仕草とか表情とか。セリフも映画直訳風で日本人っぽくないのだな。
まあアメリカ人に囲まれていればアメリカ風の習慣になるのかも知れんけど。

つまり根本的に日本に話が移りきっておらず、すべてが違和感ありありで企画
そのものが疑問に感じる映画だった。

個人的には手越祐也が好きだから(メガネ姿だったけど)まあ満足できましたが、
ハリウッド資本ということで日本人がホイホイついて行ったようなものだったのかな?
騙されて映画は未完、なんてことにならなくて本当によかったですね。

あと登場人物が写真を撮ったとき、その画像が合成ではめ込まれるカットは
珍しかったが、あれはCMなどでやると効果的でしょう。
映画向きじゃないような気がします。そういう奇をてらった映像は好きじゃありません。



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愛染恭子VS菊池えり ダブルGスポット


日時 2010年3月25日21:00〜
場所 銀座シネパトス2
監督 愛染恭子
製作 平成15年(2003年)

(詳しくは日本映画データベースで)
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真紀(愛染恭子)と千寿(菊池えり)は社宅マンションに住む隣同士。
二人の夫は会社では同期入社だ。
真紀の夫は推理小説を書いており、作家になるのが夢、千寿の夫は
ひげを蓄えたクリス・ペプラーのようなイケメン、女好き。
彼らのマンションの同じ階に妻を亡くして一人暮らしになった野口専務
がやってきた。
真紀と千寿は夫の出世のために専務の炊事、洗濯など日常の世話をする
ようになったのだが。


愛染恭子の監督作品はこれで3本見た。
それで解ったのだが(気づくのが遅いが)愛染恭子は顔が(というか
キャラクターが)暗い。
だからこれもコメディになりそうな要素はあるのに盛り上がらないのだよ。

野口専務を演じるのは野上正義だが、これがスケベ親父丸出しの
弾けた演技で笑いを誘う。
ここで女優陣もそれにあわせて弾けた演技をすればもっと笑いが出るのだが
愛染さんは神妙な顔なので、盛り上がりに欠ける。

千寿は夫が浮気していると知って腹いせに専務と関係を持ち、それで課長に
昇進が決定。
課長にはなったものの、夫婦は不仲に。
真紀の夫は結局、夢を追って会社を辞め、新人賞の最終選考まで残る。
とわりとハッピーエンドなのだが、愛染さんがなんか暗い顔をしているので
ハッピーエンドなんだがそうでないのかはっきりしなくなる。
こうして筋書きを改めて整理すると明らかにハッピーエンドなのだが、
こちらの気分は晴れないのだな。

あと話の設定としては真紀は30歳ぐらいだと思うのだが、実際の愛染さんは
45歳ぐらいだろう。
この辺で無理があってまたまた映画は混乱する。

愛染さんにはやはりこういう明るいコメディな題材は向かないのではないか?



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政界レズビアン 女戒


日時 2010年3月22日21:00〜
場所 銀座シネパトス2
監督 愛染恭子
製作 平成15年(2003年)

(詳しくは日本映画データベースで)
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民政党の女性議員小沢登美子(愛染恭子)はAVにおける女性レイプシーン
を見て、「女性がこんな扱いを受けるのは許せない」と支援者とともに
「AV禁止法」の制定に乗り出す。
しかし根がスケベな男性議員たちは気が気でない。
今日も幹事長(山本竜一)と大臣(港雄一)は打ち合わせと称して
SMクラブに出かける。
そんな時、大臣や幹事長に女を世話しているAV製作会社のスカウトマンは
街で若い子をスカウトする。
AV禁止法が出来てはたまらない製作会社はその若い子を大臣に差し出す。
大臣はすっかり気に入ったが、実はその子は小沢議員がかつて生んで
施設で育てられた娘だった!


再び愛染恭子の監督作品。
愛染恭子は単なる議員なのかなと思っていたら「党首」となっている。
その割には幹事長や大臣が威張っている。
第一与党で党首なら総理大臣ではないかと思うが、それとも山本竜一や
港雄一は与党で愛染恭子は野党なのかな?

まあそんな細かいことはどうでもよくて、「痴漢病棟」同様こちらも普通の
ピンク映画。
港雄一や山本竜一がSMクラブに遊びに行き、彼らがMになって女王様に
プレイされるシーンは面白かった。
あとは愛染恭子が自分の支援者とかとレズプレイをして幹事長の秘書とも
昔はレズ関係にあったという展開。

ラストは山本竜一や港雄一が愛染恭子を追い落とそうとSMクラブに
連れて行って写真を撮ろうとするが、逆に撮られてしまい、スキャンダル
になるというオチ。
で愛染はAV禁止法の制定に向けて動き出すが、娘は「有名になって母親を
探したい」ということでAV女優としてデビューを心に決めるという感じ。

まあ普通のピンク映画でどうということはないと思いますが、愛染恭子
の監督としての仕事を一応見ておきたいので、今回パトスで上映される
もう1本の監督作も見ておこうと思います。



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ウェディングベルを鳴らせ!


日時 2010年3月21日17:00〜
場所 ザ・グリソムギャング
監督 エミール・クストッリッツァ

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セルビアの山奥でツァーネ(ウロシュ・ミロヴァノヴィッチ)は
発明好きのおじいちゃんと牛と暮らしていた。
自分が長くないと思ったおじいちゃんは孫が心配で、ツァーネに町へ行って
牛を売り、「イコンを買ってくること」「好きな土産物を買うこと」
「お嫁さんを見つけてくること」を約束させて町に向かう。
そして困ったことがあったら自分の親友を訪ねろという。
おじいちゃんの親友は亡くなっていたが、その孫トプスたちに出会う。
そんな時、町で美少女ヤスナを見かける。
一目ぼれしたツァーネはさっそくプロポーズする。
そんな頃、町の悪党たちはトプスたちが住む製靴工場をぶっ潰し、
ビルを建てようとしていた!
はたしてどうなる?


映画を見始めた時は「どこの国の話?」とか思ってしまったのでなんとなく
世界観についていけずに戸惑った。
(村へやってきた役人の車がおじいちゃんが仕掛けた大掛かりな落とし穴に
落ちたり、おじいちゃんの家の煙突から潜望鏡のようなものが出てきたり、
田舎のおじいちゃんがなんでこんあ発明が出来るんだとか思ってしまったのだ。
でもそれは考えてはいけない)

しかしだんだんその世界観に入り込むと大笑い。
べたなネタが多いのだが、なんか昔のドリフの映画のような泥臭さもあり
しかも大掛かりな仕掛けもあって笑える。

ギャグの面白さはなかなか文章にならないんだけど、後半、町の役人に
ヤスナを売春宿で差し出そうとする悪党どもからヤスナを救い出すツァーネと
トプスたち。
ヤスナの叔母の家に逃げ込むのだが、ここでも(なぜか)大仕掛けがしてあって
悪党は宙づりに。
そして悪党の部下に車の空気入れをくわえさせて風船のように膨らませるとか
割とベタなネタだが久しぶりに見た気がする。

そして後半、逃げる車のトランクの中でツァーネとヤスナは結ばれる。
そこで二人が揺れるので車全体が揺れるという下ネタ!
もう細かいギャグは覚えていないのだが、ツァーネがヤスナを口説きに彼女の
家まで行った時のとなりでそれを観ているおばさんとか、サーカスで
大砲から発射された男がなぜか延々と飛んでいて、時折忘れたころに
画面を横切るとか、なんか懐かしいギャグ満載の映画だなあ。

そういえば最近コメディ映画って見ていない。
エミール・クストッリッツァという監督、すでにカンヌでパルムドールを
2度受賞している名監督だそうだ。
他の映画もちょっと見たくなった。
(実際に見るかはわからんけど)



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ハートロッカー


日時 2010年3月21日12:15〜
場所 新宿武蔵野館スクリーン1
監督 キャスリン・ビグロー

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イラク戦争。この地では爆弾テロが相次ぎ、爆弾処理のエキスパートが
求められる。
3人一組で行動する爆弾処理班。
ブラボー中隊はジェームズ軍曹、サンボーン軍曹、エルドリッジ兵の
3人だ。新任のジェームスは優秀だが戦死した前のメンバーと違って
協調性がない。
そんな彼らは爆弾処理の仕事が次々とめぐってくる。


今年のアカデミー賞監督賞作品賞を獲得した映画。
「アバター」と争ったが、ジェームズ・キャメロンとキャスリン・ビグロー
は以前夫婦だったそうで、「元夫婦の対決」とかマスコミの話題だった。
アカデミー賞は関係なくても見るつもりだったが、「アカデミー賞を
取った映画は僕には面白くない」のジンクスもあるのでちょっと不安だった。

まず見始めていやになった。
手持ちカメラで画が揺れる揺れる!
ハンディカメラで撮っているから揺れるのではなく、わざと揺らしているのでは
ないかと思うくらい。
ドキュメンタリータッチとかその場にいるような臨場感があるとか評される
と思うのだが、見てるこっちはだんだん気持ちが悪くなる。
もうここ数年こういう揺れる映像はだめなのだよ。
「手持ちカメラにすれば臨場感がでる」っていう発想、止めましょうよ。
手持ちも要所要所で使えばいいと思うのですが、やり過ぎはかえって駄目です。

でお話の方はテロとして仕掛けられた数々の爆弾処理のエピソードが挿入されていく。
車のトランクいっぱいに仕掛けられた爆弾とか、爆弾を子供の体に埋め込んだりする。
中でも子供のエピソードは主人公が普段仲好くしている子供と間違えて主人公は
職務外の爆弾犯人探しまで行ったりしてしまう。
しかしその辺の「戦争の狂気」みたいなものは「映画としては」今までにたくさん
見ているし、それほどショックも衝撃もなかったというのが本音。

そして主人公はいったんアメリカに帰国するが、本国での平和な暮らしはなじめずに
やっぱり戦場に戻っていく。
映画冒頭「WAR IS DRAG」のテロップが出るがまさしくそのままの行動
となる。

いい映画だと思うし、イラク戦争の現実を知るにはいいテキストなのだろう。
この映画がアメリカで評価されたこと自体、アメリカの厭戦気分が伝わってくる。
だったら戦争など止めればいいのにと思う。
素直にそう思う。

でも戦争はなくならない。何故だろう。



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黒い雪


日時 2010年3月17日
場所 DVD
監督 武智鉄二
製作 昭和40年(1965年)

(詳しくはムービーウォーカー・データベースで)



次郎(花ノ本寿)の母は横田基地が見えるホテルで米兵相手の
売春宿をやっていた。そこで母の妹が米兵相手に2万ドル
の取引をすることを聞き出す。バーで左翼学生か共産党の様な
男にその話をし、現金強奪を計画する。その夜、次郎は
米兵から拳銃を奪うため、米兵をナイフで刺し殺す。
ある日、次郎はいつもホテルの前のタクシー乗り場にやってくる、
父親のタクシーに弁当を届けている娘・静江に声をかける。
二人はそのまま映画に行き、二人の仲は接近した。
次郎はその左翼学生に女の斡旋を頼まれ、静江をあてがう。
驚いた静江は裸で逃げ出し、基地の前のフェンスを逃げていく。
そして次郎たちは叔母宅を襲い、2万ドルを強奪する。
その上、次郎は叔母を殺してしまう。
やがて米兵が次郎を逮捕しに来る。2万ドルを円に替えたことから
足が着いたのだ。
静江は次郎に結婚を申し入れ、だが次郎は米兵殺しも自供し
連行されていくのだった。


正直、見ていてつらい映画だった。
自宅でDVDで見たのでとにかく眠くなるのだよ。
カットは長いし、セリフのテンポも遅いし、セリフとセリフの
間も多いし、とにかく一度40分ぐらいで寝てしまい、翌日再度
挑戦したが50分ぐらいでまた寝てしまう。
その後起きたらDVDはメニュー画面になっていたので今度は
続きを見て見終わった次第。90分の映画なのに随分長く感じた。

すごい映画のように言われてきたが、実はそんなことはない。
静江が横田基地のフェンスの周りを全裸で疾走するシーンが
問題になり裁判にまでなって大島渚なんかが応援していたらしいが
今見るとなんてことはない。
第一白黒だし。

要するに基地が存在する日本、と言うことに対する反米アンチテーゼの
映画で、「黒い雪」はラストで雪が降る町が白黒反転し、雪が真っ黒になる。
基地の存在が白く美しい雪を真っ黒にしてしまっていると言うことだと
は思うし、その辺異論はないが、なんにしても映画としての魅力には
乏しい。
観念的抽象的(といってもいいのか)過ぎて伝わってくるのもがないのだよ。
少なくとも眠くなるようじゃいけません。
その点大島渚の映画は(全部ではないけど)退屈しないし、テーマも
伝わってくる。

武智鉄二も「早すぎた天才」みたいないわれ方をすることもあるようだが
それはちょっと誉めすぎでは?

あと本筋とは関係ないが、次郎と静江が見に行った映画館でかかっていた
映画は多分「シェーン」
この映画ではスクリーンが映らないが、音や音楽からしてそんな感じがした。
そして主演の花ノ本寿。「怪奇大作戦〜呪いの壷」の主役で有名だが、
映画主演作は初めて見た。
一応備忘録として記す。




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愛染恭子の痴漢病棟


日時 2010年3月15日21:00〜
場所 銀座シネパトス2
監督 愛染恭子
製作 平成14年(2002年)

(詳しくは日本映画データベースで)
(映画紹介HPへ)


平尾亜紀(愛染恭子)は父の病院をついで今や理事長になっていた。
夫を院長にし、順風満帆だったが、病院内で患者や看護師を相手にした
レイプ事件が連続しておきる。
事件を表に出さないために亜紀は弁護士の森山知恵(小室友里)に
調査を依頼したが、怪しい患者はたくさんいる。


昨年9月公開の「白日夢」で愛染恭子がいまおかしんじと共に共同監督に
なっていたので、愛染監督の映画ってどんななのかを見たくて見てみた。
正直、普通のピンク映画というのが感想。
取り立てて特に、という感じなのだな。
もっともピンク映画は詳しくないので、実は平均からするとレベルが
高いのかも知れないが、特に何か目を引く感じはしなかった。

一応連続強姦魔は誰か?というミステリー要素があるので、見ていて
飽きることはない。
途中で女弁護士の濡れ場や、強姦魔が相手の女性すべていかせる
テクニシャンということで濡れ場を盛り上げている。
で犯人なのだが、(書いちゃうけど)愛染の夫の院長と弁護士の
知恵は昔付き合っていて、自分を捨てて愛染と結婚した男への
復讐もかねて病院の評判を下げ、夫を強姦魔に仕立て上げようと
していたというオチ。
それほどのものじゃない。

ラストのクレジット、普通に黒字にクレジットされたにも関わらず、
そのあと、病院の廊下の壁にスタッフキャストのネームプレートが
貼ってあり、その前を愛染が歩いていき、途中途中でキャストが
拍手で愛染を送るという展開。
これが愛染初監督作品だが、なんかスタッフキャストの祝福ムード
が一杯だった。
この業界では愛染恭子はやっぱり「お姫様」なんだろうな。
そんな感じがした。



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大海獣ビヒモス


日時 2010年3月14日
場所 DVD
監督 ユージン・ルーリー
    ダグラス・ヒコックス
製作 1959年(昭和34年)

(詳しくはムービーウォーカー・データベースで)



原子力の科学者カーンズは核実験がどんな災いを起こすか解らないと
学会で発表していた。そんな頃、イギリスのある港町では海岸に
無数の魚の死骸がうちあげられ、さらに漁師が何者かに襲われ死んだ。
調査に向かったカーンズは放射能の影響を受けた怪物によるものと
主張するが聞き入れられない。
ビヒモスと呼ばれたその怪物は船を襲い、ついにロンドンに
上陸する!

イギリス製怪獣映画。
はっきり言うけどまたまたB級映画。
日本ぐらいですよ、黒澤明の映画に出るような俳優が出ている怪獣映画
があるのは、多分。

ビヒモスは首長竜タイプの恐竜。
古代の生物が生き残っていて核実験で大きくなったというのは東西の怪獣
映画のパターン。
ところがなかなか登場しないので、見てるこちらは退屈する。
途中で船を襲ったりして、海岸に残された足跡が発見される。
その写真を持ってカーンズは恐竜に詳しい学者の元に持っていくが
この人が今で言うなら「恐竜オタク」。
恐竜が発見された!と聞いて狂喜している。
「この日の来るのを子供の頃から待っていた!こんな日が来ると信じていた!」
と大喜び。
なんかいいですねえ。そのマニア心よくわかります。

だがこの教授が楽しそうなキャラクターだったが、この後恐竜の写真を
撮ろうと海にヘリコプターで繰り出すが、あっさり恐竜の怪光線(?)
にやられてしまう。
残念。

このあとテムズ河を登ってロンドンまでやってくる。
上陸するんだが、ビヒモスの顔のアップ、逃げ惑う人々、ビヒモスの顔のアップ、
逃げ惑う人々の繰り返しで引きの画がないのが残念。
そしてビヒモスを倒す方法としてさらに放射能物質を与えて浴びた放射能プラス
与えた放射能で殺してしまおうという無茶な戦法。

結局、小型潜水艦で立ち向かって作戦は成功し、ビヒモスは倒される。

でもこの映画、ラストのセリフが効いている。
主人公たちがカーラジオをつけるとニュースが流れる。
「現在、アメリカ大西洋沿岸に無数の魚の死体があがっっているそうです」
第2のビヒモスの出現を予言して終わるのだ。
この最後のセリフで印象は格段によくなりましたね。



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時をかける少女


日時 2010年3月13日13:25〜
場所 ヒューマントラストシネマ渋谷
監督 谷口正晃

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2010年3月。芳山あかり(仲里依紗)の母・和子(安田成美)は
時間移動の薬を開発する。
それを使って1972年に出会った深町カズオという男の子に会いに
行きたかったのだ。ところが交通事故に会い、その思いを娘に託す。
あかりは母の作った薬で1972年4月に向かおうとするのだが
1974年に辿り着いてしまう。


もう何度目かの「時かけ」の映画化。
有名な原田知世版は公開時に見たっきりで、今では内容は全く記憶に残っていない。
予告編であかりが溝呂木涼太(中尾明慶)に「これが2010年の技術よ!」
と自慢げに携帯を見せるところが面白かったので、それだけで見てみようかと
言う気になった。
(あと原田知世が歌って大ヒットした歌も流れているし)

今回渋谷で舞台挨拶つき上映でみたのだが、映画自体は「日本映画は退化して
いるんではなかろうか?」という気になった。
テンポはだるいし、話の展開が1時間のテレビドラマ分ぐらいしかないのに、
2時間上映時間があるのだからだるいことおびただしい。
説明も過剰だし。
主演の仲里依紗ぐらいしか見どころがない感じだなあ。

まず根本的に話の設定が気に入らない。
母親は1972年4月に行くように言ったのだが、あかりが「え〜と、1974年
2月だっけ?」と勘違いしてしまい、「1974年2月、実験室」と念じてしまったので
1974年に移動してしまう。
はっきり言ってバカである。
1972年に行こうとしたのに1974年に移動してしまうには説得力が必要だと
思うのだが、単なる馬鹿な間違いではそこでもうこちらは白けてしまう。

それでまあ深町カズオを探し始めるのだが、見つからないし、高校時代の和子にも
会いに行くのだが見つからない。
で色々考えた挙句、新聞の訪ね人欄に広告を出す。
掲載料が5万円だが4万円しか持っていない。
(和子が昭和47年以前の100円玉を貯めていたのでお金は多少なんとかなるのだ)
そこで粘って4万円に負けてもらう展開。
ここでおかしいと思う。
あと1万円足りない分をどうするか、でドラマというかエピソードが出来るはずだが
それを放棄してしまっている。

で2010年の頃に1974年3月に起こったバス転落事故が話題になっている。
映画の後半、涼太が秋田の実家に帰るというので夜行バスに乗るのだが、
秋田、夜行バスと聞いただけで観客には展開が解るのだが、あかりはすぐに
気付かないし、走って乗るのを止めに行くというべたな展開。

全体として2時間かける話じゃないと思うよ。
もう少し脚本を整理してから撮ってほしい。
日本映画はテンポが遅くなっているよ。これじゃ昔に逆戻りだ。



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インビクタス 負けざる者たち


日時 2010年3月7日21:10〜
場所 新宿ピカデリー・スクリーン7
監督 クリント・イーストウッド

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南アフリカでは27年間政治犯として収容されていたマンデラが釈放され
選挙により大統領に就任した。
この国はまだまだ黒人と白人が対立している。黒人大統領就任で白人は
自分たちの立場が危うくなると思っているし、黒人は今まで差別されていた
復讐をしようという気でいる。
しかしマンデラ大統領はまったく別のことを考える。今は黒人白人が
対立している時ではない。
この国のさまざまな問題点を解決するために、翌年行われるラグビー
ワールドカップを利用することにする。

スポーツの祭典と政治を絡めるのは好きじゃない。
スポーツの優勝を通じて民族の優位性をアピールしようということには
どうも好きになれない。
だからこの映画はクリント・イーストウッド作品だから前売りを買ったけど
イマイチ伸ばしのばしにしてしまった。

観終わって出来すぎたともいえる話だなあと思う。(そう思う私はかなりひねくれだが)
下馬評では1回戦敗退とまで言われていたのだが、最後には優勝してしまうのだから。
だが実話だと聞かされると驚かされる。
出て来る人がみんないい人だし(唯一南ア劣勢の意見を最後までいってるニュース
キャスターがいたけど)。

心配した民族の優位性を外国に対して訴えようというより、国内の気持ちを
一つにしていくのは好感が持てた。
最初はしっくりいってなかった黒人と白人のSPがやがてラグビーで
遊んだり、決勝戦を警備する警官と町の少年が徐々に距離を縮めていくシーンは
象徴的だ。

でもうがった見方をすればやはりこの映画には意図がある。
マンデラ大統領はアメリカのオバマ大統領を投影させている気がする。
また今度のサッカーワールドカップは南アフリカが開催国。
マンデラ大統領を見習ってアメリカもオバマ大統領の下、一致団結して
問題を解決しようという意図と、南アフリカのイメージアップ映画にも
見える。

そう見てしまう私はたぶんひねくれ者なのだろう。



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台北に舞う雪


日時 2010年3月6日18:50〜
場所 シネスイッチ銀座1(地下)
監督 フォ・ジェンチイ

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台北郊外の田舎町で町の人々の雑用をしながら暮らしているモウ(チェン・ボーリン)
そんな彼の前にメイ(トン・ヤオ)と名乗る不思議な女性が現れた。
その頃台北では去年新人賞を取ったこれからが注目の歌手が疾走しており
テレビのワイドショーでは話題になっている。
芸能記者のジャックはメイの才能を評価していてなんとか復帰してもらいたいと
探し始める。

チェン・ボーリン久々の主演作。
前の映画が「カンフーダンク!」で2008年だったようだから1年半ぶりの
映画だ。
「アバウトラブ」「暗いところで待ち合わせ」「シュガースパイス」「the EYE3」
などの日本公開作品は大体見ていたが、最近は公開作も減ってきたので、
チェン・ボーリンももう日本では見られないかなと思っていたところでの公開。

もう1983年生まれだから今年で27歳。撮影時は25か26だろうけど
人懐っこい笑顔は今でも健在。
もっと人気が出てもいいような感じだが、一時は日本映画にも出てくれたが
なぜかイマイチ人気に火がつかなかったようだ。
みんな見る目がないなあ。

お話の方は新人女性歌手がストレスからくる精神的なもので声が出なくなり、
疾走してしまう話。
「ローマの休日」的であり、その寅さん版で都はるみが出演した映画みたいな
感じ。
結局は芸能記者によってメイは発見され、モウは身を引いて彼女に歌手としての
道を歩んでもらうという寅さん的な映画。

タイトルの「台北に舞う雪」とはモウの母親はモウが小さいころに家出しており
モウは祖母に育てられたのだが、祖母に「お母さんはいつ帰ってくるの?」と聞いた
時に「雪が降る頃」と答えてくれたことが由来。
つまりあり得ないことを意味している。
で、メイが台北に帰った後、メイの声を直してくれた漢方医のおじいさんの家が
火事で焼ける。
正直唐突である。
そして消防車がやってきて消火液を撒くのだが、それが雪のように見えるという
撮り方をする。

無理やりに雪に見えるものを振らせたかった脚本の意図はわかるが消防車の
消火液ではロマンチックさに欠けはしないか?
消防車の消火液ではそれで火事も起こっているのだし、ロマンチックさは
(私は)全く感じなかった。
この辺はお国柄の違いなのか?それとも単なる脚本の不手際か?

ラスト、やっぱりメイはモウに会いに来る。
町の人に聞くと「モウは母親探しに出た」と言われてがっかりしたところで
モウが現れ、モウの笑顔でラスト。
ラストのモウはメイの幻想か?

全体的にまったりした展開で、話のメリハリも少なく、私好みの映画ではなかった。
久々にチェン・ボーリンが堪能出来てそれは良かったけど。



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奴隷船


日時 2010年3月6日14:45〜
場所 銀座シネパトス2
監督 金田敬

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SM作家の鬼又(諏訪太郎)は月に1回SMマニアを集めて東京湾の
屋形船でM女をセリにかける遊びを行っていた。
鬼又は時折伊豆の温泉旅館に出かけるのだが、その旅館の女将・菊江(愛染恭子)
はかつては鬼又の愛人だった。
いつものように伊豆の旅館に出かけた鬼又だったが、菊江はいない。
主人に聞けば若い男からストーカー行為にあい、今はうつ病で入院している
という。
その男、北川(吉岡睦雄)に会ってみると最初はこちらが強引に犯したが
2度目からはSM好き菊江の方から会ってほしいと言っているのだという。
そして鬼又は自分の奴隷船に菊江を招き、北川を相手にみんなの前で
プレーさせる。
その様を観た菊江の夫は発作的に奴隷船から海へ飛び込み自殺。
そんな中、菊江は快楽に身を任せるのだった。


愛染恭子の引退映画。
引退と言っても裸にはならないということで今後は監督や脱がない女優として
活躍していくそうだ。

「白日夢」(09)を観て以来、ちょっと気になる存在だったので観賞。
一言で言うと金のかかったピンク映画という感じ。
まず役者が素人な感じなので(要するに芝居がヘタ)なのでまず滅入る。
鬼又の秘書兼愛人役の女優さんは台詞がダメダメでもうそこで見てるこちらは
白ける。
また諏訪太郎はどうにも好きになれないタイプで主役で出られるとますます
ついていけない。

映画は「SMという少数派(異常とは私は言わない)に取りつかれてしまった悲しさ」
というテーマはわかるし好きなのだが、この映画からはそんな情感は漂わなかった。
この辺が演出力不足なのか?はたまた役者の力不足なのか?

しかしラストでの屋形船からのSMシーン、レインボーブリッジが見える夜景を
バックに行われる場面は実に美しかった。
夜景があんまり奇麗に写っているので最初はスクリーンプロセスとかしているのかと
思ったが、まさかピンク映画でそれはないだろう。
多分撮りきりだろうから、フィルムの感度がそれだけよくなっているということか。

でこの日は初日舞台あいさつ付きでファンで一杯。
完全に僕より年上の人がほとんどで、81年に「白日夢」で映画デビューした時
20代だった人が30年経った感じ。
愛染さんのファン層が解りました。



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人間失格


日時 2010年3月6日19:00〜
場所 角川シネマ新宿1
監督 荒戸源次郎

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大庭葉蔵(生田斗真)は青森の資産家の息子だったが、東京で絵の勉強するうち
に(伊勢谷友介)と知り合う。
彼によってバーやカフェの女給との遊びを憶え、やがては心中、結婚、離婚を
重ねていく。


太宰治生誕100年だそうで「ヴィヨンの妻」「パンドラの函」に続いての
映画化。太宰と言えば「人間失格」というくらい有名だから代表作の映画化
と言っていいだろう。

「ヴィヨンの妻」の時も思ったが、さっぱりわからん。
いやもちろん話の流れは解るのだが、主人公の葉蔵という男が僕には
ただの怠け者にしか見えずにまるで作品世界に入り込めないのだよ。

それでまた女と心中したりとかトラブルを起こすのだが、金持ちの息子
だから後見人として昔からの執事らしい通称平目(石橋蓮司)がすべて
の後始末をしてくれる。
だから何の苦労(というか痛い目)にも会わず、ただだらだらと女と出会っていく。

しかしまた葉蔵と関係を持つ女性が若くてぴちぴちの女ならともなく、
寺島しのぶとか、子持ちの小池栄子とか、室井滋とか、三田佳子とか美人タイプ
ではなく、(その中でも石原さとみは若くて美人だけど、小池栄子は美人だが設定は
子持ち)一種味のある、というかマニアックなタイプ。
ますます話が解らんなあ。

主演の生田斗真は好演。難しい役だと思うが演じきったと思う。
ジャニーズでは一番の演技力と言ってもいいかも知れない。
もっと映画で活躍してもらいたいと思う。
あと森田剛が原作には出てこない同時代の詩人中原中也役で出演。
出演シーンは少ないが、なんか作品世界には溶け込んでおらず、無理やりくっつけた
印象が残った。

それにしてもこんな酒浸りの男をなぜ女性は好きになるのだろう。
その辺が生田斗真が演じるから「美青年だから」ということで納得させられてしまうが
原作はどうなのかね?
文庫本で300円だからちょっとパンと缶コーヒーを買う金額ぐらい。
薄っぺらくてすぐに読めそうな感じもするから一度後学のために読んでおくのも
いいかも知れない。




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