2012年9月

百日のセツナ 禁断の恋 天地明察
クリーニング屋の
女房
映画 ひみつのアッコちゃん るろうに剣心
絶倫ハーレム男 
三人の妻
若未亡人 
うるむ肉壷
親友の妻 
密会の黒下着
痴漢天国 
乳揉み車内
アルクニ物語 胸が痛い アナザー Another あなたへ

百日のセツナ 禁断の恋


日時 2012年9月29日21:00〜
場所 池袋シネマロサ2
監督 いまおかしんじ

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ドラキュラのブラドは十字架を胸に刺されて殺されそうになっているところをドラキュラの先輩(?)(団時朗)に救われた。条件は新しく作られたドラキュラの面倒を100日間みること。
セツナ(由愛可奈・ユメカナ)と名付けられた彼女はブラドが住む廃キャバレーで一緒に住むことに。
しかし彼女は体と魂が一体になるまでの100日間はセックスをしてはいけない。そうすると死んでしまう。
セツナはまだまだ無邪気で初対面のブラドにも「お前、変な顔してるなあ、バカヤロ」とか言ってしまう。

いまおかしんじ監督の新作。
一昨年の「島田陽子に逢いたい」を作ったLove&Erosシリーズの1本。
正直言っていまおか監督の中では出来がいい方じゃないと思う。

まずドラキュラという設定がいまおか監督に向かなかったんじゃないだろうか?
「おじさん天国」でエンマ大王、「おんなの河童」で河童が登場し、いまおか監督って異形のもの、に強そうな感じもするが、あれはやっぱり脚本の守屋文雄さんの持ち味なのだろう。
ますははじけ方が足らない気がする。

セツナはまだまだ知恵がたらないので、言うことがトンチンカン。(でも「体がうずく〜さわって〜」とか言ってくる)だから街に出ても突拍子もないことをやったりしたりするとか。
たとえば「ひみつのアッコちゃん」の綾瀬はるかのように。
綾瀬はるかはもう30近くて痛々しかったが、由愛可奈は19歳だし、舞台挨拶で見た印象もとっても素直そうでまっすぐな感じがした。
彼女ならトンチンカンなことをしても似合いそう。

セツナは教会に偶然入って若き神父(忍成修吾)と知り合い好きになる。
ちなみに知り合った時にハーモニカをセツナはもらって、町中ではしゃぐ。そのときになぜか一緒にはしゃぐ謎の男たちに守屋文雄(「河童」と同じ衣装)と佐藤宏。
そういう遊びのシーンがもっと欲しかったな。

そしてブラドの前の彼女に辰巳ゆい、最初に犠牲になる女性(人を殺してきたらしい)、神父の忍成修吾とか面白いキャラクターが出てくるのだが、これらが絡み合ってラストのクライマックスを迎える構成にすればもっと面白くなったと思うのだが、それらが独立していてどうも盛り上がりにかける。話の展開が少ないのだな。だから正直、退屈した。

やっぱりいまおか監督は人間ドラマの方ですよ、異形のものを撮る変な監督ではありません。



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天地明察


日時 2012年9月28日21:10〜
場所 新宿ピカデリー・スクリーン8
監督 滝田洋二郎

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江戸初期、四代将軍の頃。算哲(岡田准一)は会津藩出身で、将軍に碁を披露する職にあった。
碁の他にも算術や星の観測に興味を持ち、毎夜の星の観測は欠かせない。また算術の問題を見ると寝食を忘れてしまうほどの夢中ぶり。
そんな星や算術に興味を持ち、また権威にも刃向かう度胸を持ったところが認められ、算哲は会津藩主(松本幸四郎)より北極観測の一行の一人に命じられる。
実は最近、暦と実際の天の軌道がずれていることが一部のものの間では話題になっていた。夏至冬至が実際と暦では2日ほどずれている。これは800年前に唐から入ってきた暦をそのまま使用しているからだ。
ところが暦は朝廷がその権限を握っていて、将軍といえども容易には変えることが出来ない。
北極星を全国から観測し、その角度を調べ、全国各地の緯度を調べる。そこから手始めに天の軌道を計り直し、正しい暦を作ろうというのが会津藩主の目的だった。
やがて算哲はその大命の責任者となる。

「おくりびと」の滝田洋二郎監督のアカデミー賞受賞後の初めての映画。へーそうだったけ?と思ったが「釣りキチ三平」は受賞前に撮っていたということなのだろう。

うーん、いい映画だと思うよ。文部省特選みたいな映画だ。
算哲のような偉人の前には凡人の私は恥ずかしくなる。
いやいや私はまだまだ努力が足りない。
昔の偉人伝を聞いて「俺もがんばろう」というより、「俺はだめだなあ」と劣等感にさいなまれた。
だからいい映画だとは思うけど、好きにはなれなかった。
岡田准一が主演でなかったらたぶん見なかったろう。

で、その岡田准一だがどうにも似合わない。
そもそも時代劇が似合わない。
だから何となく違和感が拭えない。
さらにこの話は何十年に(おそらく20年以上)にわたる物語なのに、時間の経過がさっぱりわからないのだな。
史実に乗っ取った人物が登場するとテロップで名前と役職が表示される(「水戸藩主 徳川光圀」とか)。
そういうところは丁寧なのに、時間とか場所については無頓着。
北極観測も東海道から始まったのにどう日本を一周したかをもう少しコースを地図で示してほしかった。
そして何十年にわたる話なのに岡田准一が老けないのだよ。いや老けてるかもしれないが、それほどの時間を感じさせない。

さらに算哲の碁のライバルとして横山裕演じる坊主が出てくるのだが、これが完全に浮いている。
碁うちの名人の貫禄がないのだよ。
完全にミスキャスト。同じジャニーズだからバーターで出演したとしか思えない。

あと日蝕について気になることがあった。
今年の5月に大規模な日蝕が日本の主要都市でも観測出来るとなって大騒ぎだったが、結構日蝕が見られる範囲って狭いんじゃないだろうか?
だから算哲のいる場所や光圀がいる場所でも同時に日蝕が見られるものなのだろうか?

たぶん原作ではこのあたりのこともきっちり説明されているのだろうが、映画では算術の話とかこういう天の軌道については簡単にすませ、要は「彼は負けずに立ち向かった」というドラマに絞っている。
それも間違いではないけれど、いろいろと疑問は残った。



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クリーニング屋の女房


日時 2012年9月27日
場所 TSUTAYA宅配レンタルDVD
監督 いまおかしんじ
製作 平成24年発売

(詳しくはallcinema on lineで)


クリーニング屋を営む志穂(麻田真夕)は大学生でアルバイトのジュンペイから「好きです」と告白される。
最初は戸惑った志穂だが、強引な求愛に負けて体を重ねてしまう。
そして半年、志穂の夫の五郎(川瀬陽太)は銀行をリストラされ、家に毎日いる状態だった。ある日、志穂はついにジュンペイと体を重ねているところを五郎にみられてしまう。ところが五郎は怒らない。
3人で穏やかに話そうとする。五郎は志穂にジュンペイと別れることを承知させようとするが、志穂は応じない。
しかし五郎と離婚する気もないという。仕方なく週2日、結局週3日ジュンペイと志穂が会うことを承知する。
五郎の再就職が決まった日、その日は志穂とジュンペイが会う日だったのだが、再就職の祝いがしたいという五郎の希望を聞き入れ、ジュンペイとは会わない志穂。
ジュンペイは自分の就職試験の会場で、元カノの多香子(胡桃きき)と再会していた。その日は何もなかったが、志穂と会えなかった日に再び多香子と再会し、ジュンペイのアパートで二人は体を重ねる。
翌朝、昨日のことを謝りに来た志穂はジュンペイのアパートで多香子と会ってしまう。
志穂は家出をしてしまい、五郎はジュンペイを訪ね、二人で志穂の行きそうな場所を探す。
その頃志穂はヨシオというお好み焼き屋をしている男と会う。

いまおかしんじ監督のレジェンド製作のビデオドラマ。
正直、いまおか監督らしくないなあと思っていたら、脚本は秋本健樹。
どうらしくないのかというとラストである。

志穂はヨシオを五郎とジュンペイに紹介する。
マンガ「三国志」を志穂が愛読しているというのは物語の伏線。結局「三国志」のように三人が対峙している方が一対一より安定するのだという理屈を言いだしてくる。
こういうコントで言えば「チャンチャン」という効果音がでそうな展開で、いまおか監督っぽくないなあというのが印象なのだ。
いまおか監督ならなんとなく誰かが死んでドラマに終わりがきそうなのだな。
脚本が違いからなのか。

でも五郎とジュンペイと志穂が3人で話すところの長回しなどいまおか監督らしい緊張感のある演出で、心地よかった。

それより榎本健郎が撮ったメイキングが面白かった。
いまおか監督、気のせいかちょっといつもより強い口調。
リハーサルで役者の演技に「ここで何かないかなあ」と注文をつけ細かい演技をつけていく。
そういう役者への演技付けの風景をみることが出来、興味深かった。



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日時 2012年9月22日18:30〜
場所 TOHOシネマズみゆき座
監督 アルフレッド・ヒッチコック
製作 1963年(昭和38年)

(詳しくはムービーウォーカー・データベースで)


新聞社の社長令嬢のメラニー(ティッピー・ヘドレン)はサンフランシスコのペットショップで若き弁護士・ブレナーと知り合う。
メラニーを店員に間違えた振りをしてブレナーはメラニーをからかった。メラニーは仕返しにブレナーを驚かそうとして、彼が週末に帰る実家に彼の妹のキャッシーの誕生日プレゼントの小鳥のつがいを持っていく。
その帰りメラニーはボートに乗っているときにカモメに襲われる。
それがすべての始まりだった!

午前10時の映画祭として上映。
東京では日比谷みゆき座が終日上映している。だから6時半から鑑賞。
この映画は小学生の頃に2回ぐらい(だと思う)テレビで見ている。
それ以降、ビデオとかDVDになっているにも関わらず、今まで再見しなかった。なぜだろう?
たぶん小学生の時に見た記憶でお腹がいっぱいで見直す必要を感じなかったのかも知れない。

前半はもともと記憶になかったのだが、ここが正直長い。
メラニーとブレナーの出会いとその後の展開も強引だし、その後村についてからブレナーの妹の名前を聞くために小学校の先生アンを訪ねる。
(その前に郵便局でブレナーの家の場所とか家族構成とか名前を訊こうとする。今は「個人情報保護法」のありがた迷惑な部分もある法律のおかげでこういう展開は書けまい)
そのアンが実はブレナーの元恋人だったり、ブレナーの恋人になるとブレナーの母親との関係がややこしいとかそういう鳥の襲撃という本筋からは離れたような会話が延々
となされる。

2時間の映画だが、50分ぐらいを過ぎたあたりから鳥の襲撃が始まる。
まずはキャッシーの誕生日で友人たちが集まっているところを庭で襲われる、その夜はブレナーの家のリビングで煙突から無数の鳥が襲う。
翌日は学校にメラニーが様子を見に行くと、最初はいなかったのに気がつくと無数のカラスがいる。子供たちは学校から避難しようとするが、その途中を襲撃されてしまう。
続いて町の食堂、その前のガソリンスタンドでスタンドの店員が襲われてガソリンがこぼれてしまい、知らずにマッチに火をつけた男に食堂の窓から「あぶなーい」とみんなで言うシーンはよく覚えていた。
それにしてもこの食堂のシーンで「わたしは鳥には詳しい。鳥が人間を襲うなんてあり得ない」と力説するババアが憎たらしい。

その夜のブレナーの家で一晩を過ごすシーン、朝方に2階の部屋で襲われるメラニー。
それぞれのシーンとシーンのつながりの展開は忘れていたが、襲撃シーンの恐怖と衝撃は記憶に残っていた。

そしてラスト。
ついにブレナー、メラニーたちは逃げ出す。
家を捨てて車で走り去る。
結局事件は解決しない。
これは子供心に驚いたよなあ。
ふつう怪獣映画だとちゃんと解決して終わるよ。
この映画、なぜ鳥が襲ったかとか全く説明ないものなあ。
どの映画でもこれをやられては困るけど、こういうやり方もありなのかと衝撃だった。

今回映画館で初めて観たわけだけど、車が去っていくシーンの後にクレジットも「THE END」もなく淡々と「ユニバーサル映画」のロゴが表示されて終わり。
きょとんとしてしまう終わり方だ。

「恐怖の報酬」と同じくらい、小学生の頃にテレビで観て忘れられない映画との再会であった。



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映画 ひみつのアッコちゃん


日時 2012年9月18日19:15〜
場所 新宿ピカデリー・スクリーン10
監督 川村泰祐

(詳しくはムービーウォーカー・データベースで)


加賀美あつこはお洒落や化粧にあこがれる小学5年生。
ある日、パパからもらった大事なコンパクトの鏡をいたずらっ子に壊されてしまった。
その鏡のために庭に「かがみのお墓」を作ってあげた。
その晩、アッコの元に「鏡の精」を名乗るおじさん(香川照之)が現れ、何にでも変身できる不思議な鏡をアッコに渡す。
早速アッコは「大人の私にな〜れ〜」と呪文とともに唱えてみた。なんとアッコはきれいな女性(綾瀬はるか)に!
友達と遊園地に行った時、寂しげな青年・尚人(岡田将生)と出会う。翌日、デパートに行ったアッコは偶然尚人と再会。尚人は赤塚化粧品の企画開発室・室長待遇の会社と化粧品を愛する社員だった。
赤塚の商品に対するアッコの率直な意見に感心した尚人は彼女を会社の会議につれていく。
そして尚人はそのままアッコを商品モニターのアルバイトとして雇う。

言わずと知れた赤塚不二夫の有名マンガ&アニメの実写映画化。
正直、いまさら感が漂う。何のために企画したのか?
観に行くのをやめようかと思ったが、やっぱり岡田将生が出てるから、観なくては。

ポスターを観ると綾瀬はるかと岡田将生のラブコメのようだ。
実を言うと「ひみつのアッコちゃん」はアニメのい主題歌とエンディングテーマはよく覚えているのだが、内容はまるで覚えていない。だから原作との比較などは語る資格はない。
「大人になったアッコちゃん」という後日談、続編という話だと思っていた。
それってどうなのかなあと思っていたら、なんと主人公は小学生のまま。
大人の私に変身して、岡田将生の赤塚化粧品の窮地を救うという話。

で、綾瀬はるかが見た目は大学生、というアッコちゃんを演じるのだが、正直、違和感ありすぎ。
もう四捨五入すると30になる綾瀬はるかに「自称大学生」を演じさせることがきびしい。
さらに中身は小学生ということで、小学生っぽいしぐさをさせたり、社会常識を知らない設定なのだが、本物の小学生ならまだ可愛らしさもあるだろうが、四捨五入で30の綾瀬はるかではただ痛々しいだけである。
もう綾瀬はるかが悪いのではなく、企画が間違っている。

それに株主総会で岡田将生側が勝ったところで終わったと思ったら、その後爆弾騒ぎになり完全に蛇足。
長すぎて飽きた。

そうは言っても岡田将生の二枚目ぶりがさわやかで好感がもてた。
あと冒頭の香川照之。
サングラス姿がタモリそっくりで、最初、タモリが出てきたかと思った。赤塚不二夫との関係を考えてもあり得るキャスティングだし。
それにしても香川照之、昨日観た「るろうに剣心」にも出てたし、ちょっと出すぎ。



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るろうに剣心


日時 2012年9月17日15:45〜
場所 ユナイテッドシネマとしまえん・スクリーン2
監督 

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時は幕末から明治の始め。14歳から薩摩の刺客として幕府側の人間を切っていった緋村剣心(佐藤健)。
しかしある時人を切ることに疑問を感じ、斬らないことを自分に近い、刀も通常とは逆に刃がついている逆刃刀を持つようになる。そしてるろうの旅を続けていた。
東京では自分の刺客時代の呼び名「人斬り抜刀斎」を名乗る鵜堂(吉川晃司)が出没していた。もとは新撰組で今は警察官になった斉藤一(江口洋介)も抜刀斎を追っていた。
その頃、実業家を名乗る武田(香川照之)は阿片の製造で大儲けをたくらんでいた。武田は高荷恵(蒼井優)を使って強力な麻薬を完成。日本だけでなく海外にも更なる大儲けを企てていた。
剣心はそんな時、亡き父の流派を名乗る鵜堂を追う神谷薫(武井咲)と出会う。

よく知らないけどベストセラーコミックの映画化。
よくもまあこう沢山のコミックの実写化が出て来るもんだとあきれる。
それでも佐藤健は注目の若手だから見に行った。

評判のいい佐藤健だが、本作で本領発揮。
前に見た「BECK」はただの気弱で歌がうまい(しかし映画中では歌声は聞こえないという奇妙な役)だったが、本作では本格アクション。
もちろんワイヤーで補助し、そのワイヤーはCGで消しているのだろうが、それにしても壁を上って1回転しての着地とか見所は多い。

それ以前に殺気と色気だ。
普段は「〜でござる」と可愛く三枚目的なキャラで可愛い笑顔を見せる。それがいざとなったら殺気あるたたずまい。
ちょっと肩を落とし、猫背っぽくして、首を前につきだしている姿はかっこいい。妙な色気と殺気がある。
そういう佐藤健の魅力が堪能出来る。

見ていて途中で気がついたが、これ日活の「拳銃無頼帖」と同じなのだな。いや「拳銃無頼帖」の元ネタは別にあるのだろうけど。
「無頼帖」の赤木は冒頭で拳銃を捨てる。しかし周りが許さず対決を挑んでくる。
そして古い店を守る人がいて流れ者がそれを助ける、と来る。「無頼帖」だけでなく「渡り鳥」も入っている。
そういう意味で日活アクションの要素は今でも受けると再認識した。

それにしてもこの映画、ちょっと長い。
キャラクターが多すぎ。敵役も吉川晃司だけでなく、ほかにもわらわらと出てきて、剣心を助けるキャラも出てくる。
だから対決シーンも多く、見てるうちに飽きてくるのだな。もう少しキャラクターを絞った方がよかったのでは。
もっとも見終わった後、「○○が出てこなかった」と言ってる子供がいたから、原作はもっとキャラクターが多いのだろう。
それにしても香川照之はちょっと演技過剰。
本人としては乗ってやってるのだろうが、下歯の入れ歯などちょっとやりすぎ感が残った。
俳優も乗りすぎるとかえって逆効果だと思う。



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絶倫ハーレム男 三人の妻


日時 2012年9月9日21:36〜
場所 新宿国際名画座
監督 新田栄
製作 平成7年(1995年)


パチンコ店の社長鴨下(野上正義)はみゆき、由美、まりやの3人の妻を持ち、一軒の家で4人で暮らしていた。
毎晩風呂には3人で入り、日替わりで妻たちとセックスする毎日。
そこへ鴨下の兄か弟の子供で高校生の謙一(平岡きみたけ)が訪ねてくる。謙一は学校でいじめにあっていて、自殺すら考えていた。
鴨下と妻の一人とのSMプレイを見て興奮する謙一。
翌日、妻の一人に誘われるままにセックスする謙一。やがては別の妻にSMプレイのMとして仕込まれるが満更ではない。
謙一のことを心配していた鴨下だが、謙一もいじめられて自殺を考えたが、おじさんやおじさんの妻たちを見ていたら自殺をやめたという。
1ヶ月後、謙一から手紙が届く。
今はいじめっ子と仲良くやっているという手紙に添えられていた写真は謙一がいじめっ子からSMプレイでMとして扱われている写真。
鴨下は4番目の妻を連れてきた。
めでたしめでたし。

ラストはなんとなくハッピーエンド(?)な感じ。
謙一がなぜ叔父の家を訪ねてきたかさっぱりわからないし(今で言うプチ家出をしてきて行く宛もないのでとりあえずおじさんのところに来たのだろうけど)、そういうこと考えることが無意味に感じる映画。
ドラマはなくただ濡れ場が続くだけの面白くないピンク映画。

制作年度がピンクは示されないので、映画に写っている風俗から推理する。
鴨下のパチンコ店の事務所の電話は3台ともダイヤル式、自販機にペットボトルがない、「週休2日の定着で売り上げあがってます」のせりふ、以上から考えて80年代の映画かと思った。
でもこの映画はネットで検索すると「絶倫!!好きもの夫婦」(1995年)の2007年改題版らしい。
さらにいうなら2003年にも「3人のすけべ妻 濡れる草むら」というタイトルでも公開されたらしい。
95年頃はプッシュ式電話が当たり前だったから、ダイヤル式電話で95年というのはちょっと驚いた。
製作年代当てはこういう映画を見るときの一つの楽しみ方とも言える。

あと女性性器の中から入ってくる舌を写したカットがあった。前に滝田洋二郎の「痴漢電車もの」でも同じようなカットを見た。
小道具の使い回しだったのかも知れない。
そうそう謙一を演じた平岡きみたけ。その名前は三島由紀夫の本名じゃん。



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若未亡人 うるむ肉壷


日時 2012年9月6日21:30〜
場所 新宿国際劇場
監督 関根和美
製作 平成24年(2012年)


リエ(東尾真子)は年の離れた夫を持っていたが、いとなみの最中に急死した。
リエは自分が勤めていた会社の社長と結婚したのだが、会社の方はベテラン社員(なかみつせいじ)がなんとかしてくれていた。
49日も過ぎた頃、そのベテラン社員が訪ねてきて、「昔から好きだった」と強引に抱いてしまう。
そのベテラン社員との関係に迷いを感じたリエだったが、知り合いの同じく若くして未亡人になった女性に相談に行くと、彼女も49日を過ぎてから割り切ってホストと遊びまくったという。
それを聞いてリエもベテラン社員と関係を深め、自分の部屋の鍵を与え、ベテラン社員も箱根旅行に誘ってきた。
ベテラン社員は結婚していて、夫の浮気に気づく。
箱根旅行から帰った二人はリエの部屋に行くとベテラン社員の妻がいた。
修羅場と化したその場だったが、リエはその社員と別れる。
そして知り合いから紹介されたホストと遊びまくるのだった。

こんな感じのお話。
はっきり言って「濡れ場がつながっているだけのピンク映画」というレベル。
今日、同じく見た「痴漢天国 乳揉み車内」や「親友の妻 密会黒下着」は映画としての面白さも十分にあったが、こう言ってはなんだが、ただ濡れ場をつなぐためだけにお話とかせりふが存在するだけ。

いわゆるピンク映画、っていう映画だった。



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親友の妻 密会の黒下着


(シナリオタイトル:「女の中にいる悪魔」
日時 2012年9月6日20:26〜
場所 新宿国際劇場
監督 池島ゆたか
製作 平成20年(2008年)


大学時代の同級生、高宮(なかみつせいじ)と森本和彦(竹本泰志)は今でもお互いの誕生日を祝う仲の良さだった。
高宮は真面目なサラリーマン。小学生の子供と妻と自分の母と同居していた。森本は建築士だったが、妻みき(倖田李梨)はインテリアデザイナーとしても活躍し、仕事と共に男遊びも派手だった。
ある日、森本の妻みきは高宮と偶然会った振りをして食事に誘う。そして夜のホテルへと。このとき和彦の浮気相手の若い女性に二人は見られてしまっていたのだが。
みきと関係を結ぶ高宮。
実はみきは性癖であの最中に首を締めてもらうことを望んだ。
ところがその時、みきは動かなくなってしまう。死んでしまったのだ。

ミスターピンクこと池島ゆたか監督作品。
池島監督の映画がすべて面白いとは言わないが、この映画はあたり。
この映画、成瀬巳喜男の唯一のミステリー「女の中にいる他人」のパクリというかピンク映画版だ。
もともと「女の中にいる他人」もSMプレイが好きで首を締めたら死んでしまったという東宝とか成瀬巳喜男に似合わないような話だった。むしろピンク映画向きともいえるのかも知れない。
(オリジナルでは高宮の役を小林桂樹、森本の役を三橋達也、森本の妻が若林映子、高宮の妻が新珠美千代だった)

高宮は罪の意識にさいなまれ、仕事ではミス連発。見かねた上司が話を聞くと、その指に巻いてある絆創膏がみきのしていた指輪に見えてしまう。
ついに自殺を考えるが、通販で取り寄せた薬が妻に見つかって失敗。そして妻に殺したことを告白してしまう。
妻は母親や息子のことを考えて自首しないで欲しいと願う。
だが高宮は森本に会ったときにみきを殺したことを告白する。自首をさせないために高宮の妻はついに・・・・

というまでは成瀬版と同じ。
でもこの映画はさらにオチがある。
実は森本と高宮の妻も関係があったのだ。
前半に高宮夫婦の営みが出てくる。その時に示されるが、高宮の妻は脇毛を剃っていない。
だからラストの絡みが始まったとき、脇毛のアップから始まる。いきなり高宮の妻の顔から始めるより、効果的だったと思う。
こういう映画ならではの表現、というのが池島監督はうまいんだろうな。

面白かった。拾いものだった。
こういう映画に出くわすからピンク映画は侮れないのだなあ。



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痴漢天国 乳揉み車内


日時 2012年9月6日19:26〜
場所 新宿国際劇場
監督 渡邊元嗣
製作


満員の通勤電車。
通称・宴会係長の警察官(主人公)はその車内で女性からおさわりされて思わず、イッテしまう。
しかし相手は実はスリで持っていたセカンドバッグをすられてしまった!
鞄をすられたことを転勤先の署長(十日市秀悦)に報告した。自分してが宴会の領収書しか入っていないため、たいしたことないと思っていたが、署長は激怒!直ちになにをおいても探せと言う。
まだ荷造りのひもも解いていない新しいアパートに帰ってみると、そこには警察の内務調査官がいた。その調査官の女性に誘われるままにいたしてしまう主人公。
自分のなくした領収書は内務調査官も欲しがるほどの重要書類なのだ。
ところがなんとアパートの隣の部屋には自分から鞄をすった女性、リサが住んでいた!

新宿国際劇場が9日で閉館だという。
新宿で行ったことのない映画館だったので、これは一度は行っておかねばなるまい。
映画の方はもちろん何の予備知識もなしで見る。

最初は電車の中での痴漢シーンがわりと長く(ロケではなく電車のセット)少し退屈しかけたが、男性が警官ですられたものが実は警察不祥事の証拠になるものが入っていたというあたりから、面白くなる。
実は先ごろあった大臣の襲撃事件の警備責任者が、その時刻SMクラブで官官接待を受けていたというものだ。

主人公の警官はアパートに帰ると外から狙撃を受ける。
このとき、アパートの全景をマンガ(アニメというほどではない)にしたのは微笑ましい。
コメディタッチにしてるからこういう低予算を逆説にしたギャグも笑える。

で、鞄の方はリサも盗んだすぐその後に昔のスリ仲間に奪われてしまっていた。
昔のスリ仲間は自分たちの盗んだものが警察の不祥事の証拠と知って警察から金を奪おうとするが逆に捕らえられてしまう。
残った仲間や主人公の警官は内務調査官や署長を電車の中で痴漢して盛り上がったところを写真をパチリ。
それで内務調査官も署長もハレンチ警官としてマスコミに報道されて一巻の終わり。

プログラムピクチャとして一定の面白さあり。
それより警察署長役の十日市秀悦。
25年ぐらい前のテレビ東京の「ここんちぷらねっと」というバラエティ番組で出演者をギャグを使って笑わせたら芸人の勝ち、というコーナーがあったのだが、その常連芸人で学生服を着て「まんだら〜」と言うというネタをやっていた。それがこの十日市さんだ。
文章で書くと何が面白いのかという感じだが、これが表情と相まってなんだか妙に面白かった。
すごい偶然で再会し、ちょっとうれしかった。



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アルクニ物語


日時 2012年9月2日21:50〜
場所 オーディトリアム渋谷
監督 山本政志

(詳しくはムービーウォーカー・データベースで)


何かが起こった!それが地震か、核戦争かは解らない。
人々はとりあえず、コンビニやスーパーから食料を奪って逃げる。
その中にかつて仕事で行ったジャーナリスト専門学校の地下倉庫に非常用食料と水があるのを思い出し、行ってみる。
しかし同じことを考えるものはいるもので、すぐに別の人々が入ってくる。そして3組目も。
3組目のリーダーは鈴木(いまおかしんじ)というこの専門学校の講師だった男だ。
ところがまた爆発があり、たった一つの出口は開かなくなってしまう。
彼ら8人はここで生きていくしかない。
最初は水と非常用食糧を分けあって行く彼らだったが、そこへ原始人のような口の利けない男が入ってくる。
どうやら男が主張するには「ここには俺が昔から住んでいた」と自分の場所だと主張する。
それがきっかけで3組はそれぞれ倉庫を分割し自分のテリトリーを主張する。
そしてそれぞれその場所においてある水、食糧もそれぞれが別々に所有することになる。

「胸が痛い」と同じくシネマ☆インパクト。
この映画の監督の山本政志氏がシネマ☆インパクトの主催者。
いまおかしんじ監督に4月に会ったときに「映画に今度出演する」とおっしゃっていたのだが、それがこの映画だったのか。
シネマ☆インパクトのHPなどに「出演 いまおかしんじ」と書いてあったのだがてっきりゲスト的にワンシーンだけ出演なのかと思っていたらさにあらず。
堂々の主演ものである。
(群像劇なので一人の主演とは言いがたいけど)

この鈴木が8人の中では知性派で、排泄物から肥料を作り、持ってきた食糧からカイワレ大根を栽培し始める。
裁縫の得意なものはあった布から洋服を作り、貿易が始まる。
まるで世界史の再現されているようだ。

そしてついに殺しあいが起こる。
傘を武器にしての殺しだった。しかし鈴木は有り合わせのもので弓を作り優位にたったが、結局は殺される。
国々は一つになった。

そして50年後、生き残った男女の子供も大きくなっている。
生き残った老夫婦と息子と娘。
彼らはこの倉庫でこれからも生きていくのだろう。

もちろん現実的な話ではないけど、SFちっくな世界史を見る寓話として面白かった。
35分の短編だが、とても重量感があった。



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胸が痛い


日時 2012年9月2日21:10〜
場所 オーディトリアム渋谷
監督 深作健太

(詳しくはムービーウォーカー・データベースで)


40代の女と20代の男。二人は同居していた。
女には高校生の娘がいて、デリヘルで稼いでいたが男の暴力のため顔に怪我をして最近は仕事もしていない。
男は別の女とも浮気して、仕事もすぐ辞めてしまう。
そして今日も女に金をせびってパチンコ。
保護司の人たちや女の兄弟は男と別れろと勧めてくる。
ついに娘に暴力をふるい始めた男だが、娘の兄たちが助けに来て、男をやっつける。
母親を連れて親戚の経営する染め物職人の家に逃げ込む。
しかし彼女は子供を妊娠していた。

シネマ☆インパクトというワークショップでの製作作品。
主催者の山本政志監督は「ワークショップではない」と言っていたけど、著名な映画監督たちの講座に授業料を払って参加、一緒に映画を作るという企画。
まあワークショップだけど「映画作りを丁寧に教えたりしないよ。自分で盗んでいけよ」ということなのだろう。

で映画の方だが、見ていて「なんだかピンク映画かロマンポルノみたいな話だなあ」という印象。
それに私はこういう働かないDV男というのが根本的に認められないので、観ていてつらい。
最近はそういう男に惹かれる女がいるのは理解出来てきた。
DVされても何かいいものがあるのだ。

この映画では「彼の匂いが好きだ」というけど、そういう理屈では計り知れない、心がときめいてしまうもの、じんじんしてしまうものがあるのだろう。
それはお互いにしか解らない。

でもそうは言ってもDV男は嫌いなので、女の息子たちによってボコボコにされるのは、(暴力に対する罪の意識はややあるにせよ)爽快だった。

女は妊娠してることが示される。(正直言うと妊娠検査薬の結果の見方が解らないので、解りづらかったが)
別れた女の元の夫がやってきてやり直そうと言うけど、「もう遅い」と言って、例のDV男の元に戻る。

何度も言うけどDV男は好きになれないので、このエンディングは映画としてはありなのだろうけど、私としては許せない。
だから正直、映画としても好きになれない。



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アナザー Another


日時 2012年9月1日22:05〜
場所 新宿バルト9・シアター1
監督 古澤健

(詳しくはムービーウォーカー・データベースで)


1998年。中学三年生の榊原恒一(山崎賢人)は父が海外に単身赴任で行くため、母がいない恒一は祖母の暮らす夜見山市で暮らすことになった。
祖母の家には母の妹で恒一が通うことになる中学の教師をしている怜子(加藤あい)がいた。
4月から転校の予定だったが、来て早々気胸の発作が起き、入院。5月からの転校となった。
しかし入院中に眼帯をした美少女(橋本愛)と出会う。
しかも転校先の中学で彼女を見かけたのだ。
だがクラスメートに聞いてみるとそんな子はいないという。
やっとその美少女と学校で話すことが出来た。
だがその場面を見たクラスメートは「ルールを破った」と言った直後、缶スプレーの爆発で起こった事故で傘の先で首を突かれて死んでしまう。

私は知らなかったが綾辻行人のベストセラー小説の映画化。
「桐島、〜」で好演の橋本愛も出ているし、主演の少年山崎賢人の素直そうな感じがよかったので見に行ってきた。
(毎月1日の1000円だったし。もっとも客層が中高生だと思うのだが夜の10時から1回のみというタイムテーブルも気になったが)

正直、面白かった。
「リング」もそうだし、「親指さがし」「戦慄迷宮」もそうだったけど、「怪奇現象が起こる。主人公たちがその謎を解明しようと活躍する」という展開は好きだ。
いきなり怪生物とか怪人が襲ってくるだけのような映画はどうも・・・・「プロメテウス」なんかやっぱり「襲われる、逃げる」で、怪物が出てくると「どーん」と音をならすという「おどかす」映画。
でもこれは話で魅せてくれます。

実は橋本愛は存在していて、クラスに「彼女をいないことにする」というルールが存在するという展開。
普通は彼女は存在しない子で、「それがなぜ榊原に見えたか」という展開だが、その逆を行く発想が面白い。
3年3組は伝統的に一人いないことにしないと死者が出るという事実があるからだ。

でそれを止めるには実は死者が教室に混じっていて、その死者を殺せば事故は止まるという。3年3組は合宿してその死者を探そうとするのだが、という展開。

何で死者が混じってくるのかは謎のまま。死んでいるはずの人間が紛れ込んでも異常に感じないのは人間の記憶が書き変わるから、という強引な理屈。

でも正直、面白かったよ。
怖すぎなくて超現象ネタも好きだし。
ただし109分が長すぎた。すこし飽きた。
90分位だったらもっと面白かったと思う。
惜しい。
山崎賢人の素直な美少年ぶりもよかった。



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あなたへ


日時 2012年9月1日15:30〜
場所 TOHOシネマズ渋谷・スクリーン4
監督 降旗康男

(詳しくはムービーウォーカー・データベースで)


富山刑務所で警務官を勤め、定年後は職業指導技官として働く倉島(高倉健)は妻を亡くした。
妻の遺言が預かっていた行政書士により届けられた。
妻の遺言は2通あり、1通は妻の故郷の長崎平戸の郵便局留めとなっており、手紙を受け取るためには平戸まで行かねばならない。
倉島はそれに乗って妻と旅にでる予定だったキャンピングカーに乗り、平戸を目指す。
途中のドライブインで杉野(ビートたけし)という元中学教師、イカ飯の実演販売をしながら旅をしている田宮(草なぎ剛)南原(佐藤浩市)と知り合う。

高倉健=降旗康男コンビの20本目だそうな。
「単騎、千里を走る」以来の健さんの主演作だ。
とにかく世間は「健さん、健さん」の健さん賛歌が止まらない。いや世間というより芸能界というべきか。
健さんをあがめる余りに「おいおいそれはないだろう」というレベルのことをしてしまう。

批判を恐れずいうけど、この映画の主人公は65歳ぐらいではないだろうか?
ところが高倉健はもう80歳だ。いい加減無理ありすぎる。
やっぱり「鉄道員(ぽっぽや)」が最後の名作だと思う。
健さんが年取すぎて、どうもかれてしまって魅力がない。
これが80歳とか70代後半の役ならそれなりの味も
あったろうが、やっぱり無理だよ。

そしてビートたけし、草なぎ剛とか、佐藤浩市とか必要以上にスターが出る。浅野忠信とか岡村隆史とか完全に意味なく出てくる。
「健さん万歳」の何か宗教のようだ。
高倉健の偉大さは認めるし、私も好きな役者だが、それにしてもちょっと持ち上げすぎじゃないか。

そういう気分で画面を観てしまうからどうにも映画に乗れない。
ビートたけしも草なぎもやたら観客を泣かせようという演技をするし。
一番よかったのは佐藤浩市のエピソードだが、それにしても、余貴美子が南原の書いたメモを観たときのリアクションで、彼が実は死んだはずの綾瀬はるかの父とは想像がつく。
だから最後に写真を見せた段階で、「ありがとうございました」と頭を下げるくらいにして、告白するシーンは不要。

あとデジタル撮りだと思うのだが、(これは映写に問題があるのかも知れないが)色調が安定していない印象があった。
(この後「桐島、部活やめるってよ」を渋谷東急で観たが、こちらは画に安定感があってよかった)

高倉健、この後も映画に主演するのだろうか?
もうそろそろやめてもいいと思う。むしろ脇でちらっとでて画面を締めてくれる活躍を私は望む。



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