塩田貞治くんとファンの集い〜06年8月20日(PART1)

「人生はフルコース」インタビュー篇

ティーチインの後、このサイトを通じてあらかじめ申し込んでいただいた方はワンダープロ、および
シネマコリアさんのご好意でファンと塩田くんとの交流会の時間を持つことが出来ました。
場所はイイノホール内の控え室。
僕達はワンダープロさんの誘導で早めに交流会の会場に入ってしまったのですが、塩田くんは
出口で映画を観終わった観客からサイン、記念撮影攻めにあっていたようです。

予定の時間より少し遅れて塩田くんやっと登場。
まずは僭越ながら私からのインタビューを。

神宮寺「今日はお越しいただきありがとうございます」
塩田くん「こちらこそいつもありがとうございます」

ここでスタッフの安藤さん、乱入。
安藤さん「ちょっとだけ参加します」
神宮寺「あっ、初めまして。(塩田くんに)エーと『空港男女』に関しては数多くの雑誌にインタビューされましたね」

塩田くん「これ全部買っていただいたんですか?」
神宮寺「ええ、一応。『AERA』とか『キネ旬』とかすごい雑誌にも載りましたし」
塩田くん「『キネ旬』(前から)載りたかったんですよ」
安藤さん「僕も買いましたよ。『AERA』も」

神宮寺「さっきもティーチインありましたし、そんな感じで『空港男女』はもういいかなと。今日は
   『人生はフルコース』について」

塩田くん「あ、ハイ」
神宮寺「久々の日本のテレビドラマ出演ですが、まずこの作品に出演するきっかけは?オーディションとか?」
塩田くん「オーディションとかは特になくて。監督にお会いしてそのまま決まったって感じです」

神宮寺「塩田くん扮する小川くんは2話からの登場ですよね。2話では新人で怒鳴られてばかりで」
塩田くん「そうなんです」
神宮寺「高嶋政伸さんの料理長がいい方で話しかけられて緊張している役でしたが、あれは演技ですか?
   なんかこう塩田くん自身が緊張しているようにも見えてしまったんですが」
塩田くん「もちろん演技で緊張してる部分もありますが、実際も大先輩なので緊張しましたね」

神宮寺「そして料理長から貰った映画のチケットで見に行った映画が『バイキング』。これですね。(DVDを出す)」

塩田くん「(準備が)すごいですね(笑)」
神宮寺「これ(中央)がカーク・ダグラスです。ご存知ですね?」
塩田くん「知らないです(笑)」
(一同笑)
塩田くん「勉強不足で(笑)」
神宮寺「僕らの世代ではよく知ってるんですが、今の若い方からするとマイケル・ダグラスのお父さんって
   言ったほうがわかりやすいようです」
(一同『なるほど』)

神宮寺「私は一応今日のこともあるんで(『バイキング』は)見ました。船の中で食べ放題っていうシーンは・・・・
   ありませんでした」
塩田くん「ありませんでしたか?(笑)どういうことでしょう(笑)」
神宮寺「結局小川君ていうキャラクターはいなくてドラマの中の創作なんですが、原作を読むと『バイキング』の
   名前をつけた方の話は出てくるんです。北欧のバイキングたちが自分達の領土に帰ってきて飲めや騒げの
   シーンはあるんですけどね。そこと勘違いされたのかなと思います」
塩田くん「リサーチがすごいですね」
神宮寺「原作も読んだんですよ。小川くんはどこに出てくるんだろうと思っていたんですが、創作でしたね」
塩田くん「『サイコ』の時も僕のキャラクターはドラマの創作でして。マナベは原作のコミックには出て
   こないんです」


神宮寺「ちなみに当時の(バイキングの)値段ですが昼は1200円、夜は1500円。映画館の入場料が
   150円の時代だそうですから物価が10倍くらい違います。
   現在の帝国ホテルのビュッフェではランチ5000円、ディナー7500円です」
塩田くん「わ〜高いですね。(みんなに)高いですよね」
神宮寺「それなりのものは出してると思いますが」
塩田くん「僕は1000円で食べ放題のほうがいいですね」

ミン監督乱入。
入ってこられましたが、「食事してからまたきます」と一旦戻りました。
塩田くん、ミン監督の言葉を通訳していました。

神宮寺「ちょっと『空港男女』の話になりますが、去年の今頃の撮影の頃にはもう韓国語は出来たんでしょ?」
塩田くん「出来るようになったかな、って頃で。相手のセリフはわかっていたんですが、まだまだな部分も
   ありました。あの映画は『ウルルン』で経験したことを思い出しながら演技しましたね」


神宮寺「じゃ『フルコース』に話を戻しますが共演者の方ですが、牧村(高嶋政伸)にたいして反抗的先輩シェフが
   田宮二郎さんの息子さん(田宮英晃)なんですよね。」
塩田くん「そうなんです。滅茶苦茶顔が濃いんですよ(笑)」
神宮寺「田宮二郎さんは知ってますよね?」
塩田くん「ハイ、昔の役者さんで」
神宮寺「この方ですね」(DVDを出す)
(注・一番右の方です)
塩田くん「そこまで用意されたんですか!」

神宮寺「まあ一応。で、3話になるとエピソードの中心になる和歌山出身の園田さん(金山一彦)さんを
   励ましたり、ポテトをあげた遠山俊也さんに『うん』とか言って急にえらそーになるという」
塩田くん「出世しちゃたんです」
神宮寺「金山さん自身もかつては中華料理のコックだったそうですが」
塩田くん「なんかバイトしていたことがあるそうで。今でも料理が好きでホームパーティなんかやって
   いらっしゃるようです。すごく韓国に興味を持っていらっしゃって結婚していなかったら韓国に
   住みたいっておっしゃってました。仕事の合間を見つけてまた遊びに行きたいとおっしゃって
   ましたね」

神宮寺「このドラマでは塩田くんの料理の知識とか腕前とか役に立ちましたか?」
塩田くん「いや〜〜(笑)このドラマでは僕が料理をするシーンがなかったのでまったく役に立たなかった
   です(笑)」


神宮寺「『月刊留学生』の塩田くんの日記の中で、『楽屋裏で役者同士熱く語り合った』みたいなことが
   書いてありましたが、どんなことを話されたんですが?」
塩田くん「基本的に韓国の話です(笑)」
神宮寺「えっ、演技論とかじゃなくて?」
塩田くん「高嶋さんも金山さんも他の役者さんも韓国にすごく興味を持ってらっしゃって、僕が今ソウルに
   住んでいるって言ったら、向こうの暮らしはどう?とか、韓国の役者さんの話とかしましたね」

神宮寺「じゃ、皆さんがソウルに来たときにご案内できるといいですね」
塩田くん「ええ、遊びにきたら僕が案内する約束になってるんです(笑)」

神宮寺「高嶋さんとビール飲むシーンがあるじゃないですか」
塩田くん「ああ、スルメ食べながらですね」
神宮寺「お酒は飲めるようになりましたか?」
塩田くん「飲めるようになりました(笑)って僕の中ではかなり飲めるようになったんですが。どのくらい
   飲めれば『飲める』っていえるんでしょうか?(笑)」

神宮寺「前なんかビールをコップ一杯でダメ、っておっしゃってたじゃないですか」
塩田くん「ハイ。でも韓国に行ってからこの位の(ビール中びん位を手で示す)ビールが飲めるよう
   になりました(笑)」

神宮寺「それだけ飲めれば大丈夫です(笑)」
塩田くん「それでギリギリみたいな感じです(笑)」

神宮寺「コック帽をかぶってらっしゃいましたが、コック帽って高いじゃないですか。あれ、ひさしにぶつけたり
   したことはなかったですか?」
塩田くん「ありました(笑)あの帽子を天井の低いところにぶつけてNGってありましたね(笑)」

神宮寺「最後にあと『人生はフルコース』について思い出がありましたら」
塩田くん「そうですね。一番の思い出はおいしいものを食べれたことです(笑)」
神宮寺「あのステーキ肉とか本物なんですか?実は100g100円のオージービーフとか?」
塩田くん「いや本物です。撮影現場には実際の帝国ホテルのシェフの方がいらしてて高嶋さん達に
   教えたりするんですが、焼いた肉を貰ったり。一度その方にランチを作っていただいて本当に
   おいしかったです」

神宮寺「食はよかったんですね(笑)」
塩田くん「よかったです。(しみじみと)こんなの初めてです(笑)」


そんな感じで「人生はフルコース」についてのインタビューはおしまい。
次はファンの方々とフリートークへ。

(06年8月27日更新)